俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 泡立ち草風に揺らめく三角帆 泡立ち草荒れ地も一転華となし うなだるる雨に花の穂泡立ち草 生け花に折りて一輪泡立ち草 土手十間俺が縄張り泡立ち草 毎年、芒と泡立ち草との生存競争が繰り広げられていますが、今年は芒の方が勝っているように思われます... 続きをみる
根本創造主として、私のスピリチュアルな世界の新着ブログ記事
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 桐一葉風待ちがてに散り初めり 廃屋の屋根に一片桐の秋 桐の実や内に千なる子の宝 桐の実や振れば鈴鳴る巫女が舞 桐一葉残照赤く輝けり 鈴生りて天空高き桐の秋 美しい桐の花も終わって、今はすっかり総の実をつけた桐の木。今日は「桐の秋」「桐一葉」... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 白花と見れば薄紅藤袴 文添へて恋に一枝藤袴 藤袴千々の小花に千々の恋 胸に秘む匂ひ袋に藤袴 万葉に恋の歌あり藤袴 枯れてなほ匂ひ残れり藤袴 十月初めの頃より、秋の七草のひとつ藤袴が咲き出しました。枯れても良い匂いがするので、昔は匂い袋として... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 鎮守杜焚火の跡の団栗子 鎮守杜風に屋根打つ団栗子 腰を振る見よやおもしろ団栗独楽 毬(かさ)比べこれはどの毬団栗子 団栗や拾ひ比べて袴替え 鎮守杜に出かけると、至る所に団栗子が落ちています。団栗独楽で遊んだ昔を思い出します。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 桜紅葉透かせば淡き日の光 桜葉も老いの輝き紅葉かな 虫食ひはあばたに笑窪桜紅葉 鈍色も透かせば紅き桜の葉 桜紅葉見頃も知らず散り初めり 今年は台風の影響が少なく、真っ先に紅葉すると言う桜紅葉がまだ残っています。 ・・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 大樹かな垣乗り越えて柘榴の実 熟れ初めし実柘榴可愛おちょぼ口 御手一つ子安の柘榴鬼子母神 赤き実はルビーの譬へ柘榴の実 赤きことみ空に映ゆる柘榴の実 柘榴の実が真っ赤に色づき始めています。やがて実は裂けて赤い実を覗かせるようになります。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 青花梨夜寒に耐へて熟れを待つ 匂ひ来る移り香強き花梨の実 落つるとも虫も食はざり花梨の実 歪でも香りは甘き花梨の実 験担ぎ貧乏知らず花梨の実 今、大きな花梨の実が生っています。歪な形をした甘い香りのする実です。 ・・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 金木犀咲いて香りの独り占め 金木犀ほんに黄金の花ならば 金木犀老樹も金の花盛り 日差し浴び煌めく香り金木犀 上戸下戸酔ひに差は無し金木犀 金木犀庭に散り敷く金の粒 金木犀の咲く頃となりました。とても香りの強い花で、まるで金の粒のような花を咲... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き初めは花も黄金の花芒 月も良し無くも美し花芒 折り取りて月を愛でよと花芒 そよそよと風に白波花芒 風ともに山路下れば芒原 十月に入って、芒が花穂を出し始めました。最初は金色に輝き、後に白色に変わって行きます。 ・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 澄み渡る水面映して破れ蓮 無残やな雨風打たれ破れ蓮 破れ蓮矢折れ尽き果て古戦場 晴れぬれど見る人も無し破れ蓮 破れ蓮風蕭々と吹き渡り 夏の頃、緑濃い一面の蓮田でありましたが、今や雨風に打たれて「破れ蓮」状態になってしまっています。 ・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 寒露かなひねれば水もひんやりと 寒露かな狭庭に残る白き花 寒露かな六腑に沁みる酒の味 日溜りに鯉も寄り来る寒露かな 寒露かな老母は早も冬支度 今日八日は二十四節気の寒露の日、朝がぐっと寒くなってきて朝露も冷たく感じられる頃となりました。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 銀杏の実大樹振るへば音を立て 熱々や焼けば銀杏(ぎんなん)弾け飛び 茶椀蒸し色添ふ二つ銀杏の実 家苞にずっしり重き銀杏の実 ほろ苦は人生の味銀杏の実 十月に入り、銀杏の実が落ちてくるようになりました。こちらには銀杏の実の特産地があります。 ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 零れ落つ風待ちがてに芋の露 芋の葉も破れ名残の破れ笠 大味やぬめりも消えて親の芋 母が味子芋小鉢に煮転がし 葉掠れは実りの証芋の秋 秋の深まりとともに里芋の季節となりました。「芋の露」「芋の秋」などでいろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋うらら晴れ間見つけて墓参り 秋うらら昇ればすがき日の温み 秋うらら社の杜の返り花 新靴で軽くスキップ秋うらら 秋うらら幟はためく鎮守様 秋うらら今日の散歩は遠回り 暫く秋晴れの良いお天気が続きます。「秋うらら」でいろいろ詠んでみました。 ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 熟れ熟れて蔕も色づく柿の秋 夕空や日増しに色む柿の秋 柿の秋剥きて差し出す爪楊枝 豊けしや枝もたわわに柿の秋 高枝を突くな鴉木守柿 昨日、スーパーに出かけてみると、立派な富有柿がずらりと並べられて売られていました。柿の秋ですね。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 大なるは指の先ほど零余子蔓 零余子蔓触れればぽろりこぼれ落つ 不揃ひもありて逞し零余子蔓 蔓絡み葉陰に零余子隠れんぼ 香り立つ味もほこほこ零余子飯 味覚の秋になりました。酒のつまみに、混ぜご飯にもってこいの零余子(むかご)が取れる頃となりま... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 色淡き恋の思い出野紺菊 死して咲く民子悲しや野紺菊 花渡る蝶も恋する野紺菊 野紺菊すがしき色は日本晴 あな可愛折るに忍びず野紺菊 野仏に手折る一輪野紺菊 田の畔に野紺菊が咲いているのを見つけました。伊藤佐千夫の「野菊の墓」の花がこの野紺菊だ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます すくと立ち風に靡かず紫苑かな 花のごと澄みし青空紫苑晴 色も好し名も好し空に紫苑かな 背は高み折りて一房花紫苑 明けぬれば蝶も寄り来る紫苑晴 今、野紺菊に似ていますが、背丈の高いのが特徴の紫苑の花が咲いています。背丈の高いものは人の背丈ほど... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 髪のごと風吹き乱る萩の花 吹く風に咲きてはこぼる萩の花 くくり萩花枝の風に吹かるまま 手折りては花の簪萩の花 坂の道参道埋む萩の花 今、萩の花が花盛りです。大きな株は枝垂れ枝が美しく、風が吹くと風情があります。 ・・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 芋芒(いもすすき)千古の習ひ望の月 明かきこと閉じれば浮かぶ望の月 満天の星を隠して望の月 三更や甍も明かき望の月 三更・・PM11:00からAM1:00 朧月さるも目出度や望の月 今日二十九日は中秋の名月、満月です。芋名月とも言い、芒と... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風揺れるコスモス花のフラダンス 描きてし色は五色秋桜 柳腰風にゆらゆら秋桜 地を埋む今花盛り秋桜 風に揺れ蝶も寄り来る秋桜 秋の野原と言えば、秋桜・コスモスの花ですね。色とりどりのコスモスの花が咲き継いでいきます。 ・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 豊穣の風はそよ風稲の秋 空は青地は黄金色稲の秋 海底も今は豊穣稲の秋 尾張路は四方四里や稲の秋 稲穂波首覗かせて鷺の影 稲穂が出で早や稲刈りが始まっています。豊かな稲穂の垂れる実りの秋をいろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・・・・・・・ ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 有り無しや踏みて確かむ落とし栗 喜んで拾へばむなし虚栗(みなしぐり) 三つ栗や返せば嬉し笑ひ栗 茹で焼いて栗万年の縄文期 甘き香や湯気ほこほこの栗御飯 秋の味覚、栗が店頭に並ぶようになりました。毎年、山持の友人から栗の頂き物があります。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 赤い実や童話書けそな烏瓜 烏瓜枯れても残る日の温み 恋結ぶ内に玉づさ烏瓜 玉づさ・・手紙のこと 烏瓜内には尊と大黒天 陣取りやこれが目印烏瓜 荒地の野に蔓が絡みついて、烏瓜の実がぶら下がっているのを見かけるようになりました。色づくと赤に黄に... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋涼し天空高き千切れ雲 秋涼し風もそよ吹く朝ぼらけ 秋涼し供華も新し石仏 秋涼し交はす挨拶心地よき 秋涼し寝際の夜風窓を閉め 秋涼し雲居に翔ける旅心 暑さも秋の彼岸が過ぎると和らいでいくと言います。秋涼しでいろいろ詠んでみました。 ・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、人事や自然や動植物を愛で寿ぎます 秋彼岸花花花の墓詣 秋彼岸雀もちゅんちゅん墓参り 秋彼岸寄り来る者は爺と婆 合掌や心新たに秋彼岸 秋彼岸法話聴くのも夢の中 二十日からお彼岸に入り、今日がお中日です。各地で彼岸会が行われます。 ・・・・・・・・・・・・・ 超天上界便り... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き誇る天上一華曼殊沙華 曼殊沙華蕊の千手(せんじゅ)は慈悲の色 針のごと触るれば毀る曼殊沙華 曼殊沙華天界蝶は翅広げ 隠れ里畔に名残の曼殊沙華 魅せられて蝶も寄り来る曼殊沙華 お彼岸になり、真っ赤な彼岸花・曼殊沙華が咲き乱れる頃となりまし... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 鎮守杜静もる道に蓼(たで)の花 赤まんまこそげ落として飯遊び 草染めは色こそ優れ藍の花 お造りのつまに一房蓼の花 房垂るる鎮守群れ咲く蓼の花 今、雑草に混じって、可愛い蓼の花が咲いています。赤まんまとも言い、飯事遊びで使われました。 ・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花見つけ木陰出づれば秋の蝶 雨上がり濡れし叢(くさむら)秋の蝶 お似合ひの花はコスモス秋の蝶 ほれここに気紛れ胡蝶秋の蝶 狂ひ咲き小花求めて秋の蝶 秋も半ばとなり、ようやく秋生まれの紋黄蝶などが飛ぶようになりました。続いて紋白蝶も 飛ぶよう... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、人事に自然や動植物を愛で寿ぎます 糸瓜忌や生きる希望のへちま蔓 百二十俳史の基(もとい)糸瓜の忌 獺祭忌(だっさいき)写生句三字は教科書に 子規の忌や今はどこでも草野球 柿の句に古都をぞ偲ぶ糸瓜の忌 正岡子規が亡くなって120年余を迎えます。今日は彼の命日です。いろい... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、人事や自然や動植物を愛で寿ぎます 敬老日契りて久し夫婦松 ありがたういつも忘れず敬老日 老いてなほ一病息災敬老日 敬老日旅行するのは呆け防止 好き嫌ひ無くて長生き敬老日 頼られる内が華なり敬老日 今日十八日は「敬老の日」。高齢になって詠むとこんな風になります。 ・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、人事に自然や動植物を愛で寿ぎます 牧水忌愁ひを旅の友として 人生は旅と心得牧水忌 恋愁へ酒飲んだくれ牧水忌 牧水忌酒一升の大酒豪 牧水忌自分探しも道半ば 今日は、歌人・若山牧水の命日です。酒を愛し、酒の為に若くして亡くなってしまいました。 ・・・・・・・・・・・・・ ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 枝豆や食めば程よき塩加減 大莢に豆は三つ入り月見豆 酒つまみビールつまみに月見豆 ふくるまで食べて止まらぬ月見豆 月無くも今宵つまみに月見豆 九月二十九日は十五夜・中秋の名月ですが、十月二十七日の十三夜は栗名月とも豆名月とも言います。枝豆は... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 茶花に好し蕾が華と花芙蓉 一日花供花には惜しき花芙蓉 薄紅は君が頬紅花芙蓉 八重も好し乱れ縮れて酔芙蓉 日に酔ふて花も赤らめ酔芙蓉 末広や咲くも目出度き花芙蓉 美しい芙蓉の花が咲いています。一日花で満開になることはなく、少しずつ咲きつないで... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風吹けどずんと構へて青瓢(ふくべ) 中抜けばその身は軽き青瓢 青瓢腰のくびれが気に掛かり 青瓢孝子が注ぐ滝の水 呑兵衛はふくべ枕に高鼾 馬印先に逆さの金瓢箪 瓢箪の実が大きくなっています。まだ青いものを青瓢(ふくべ)と言います。瓢箪は二つに... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 実紫鎮守彩る守り玉 雅かな見目も麗し式部の実 玉梓(づさ)につけて恋文式部の実 実紫小粒も貴と濃紫 総生りてしだれ枝長き式部の実 空晴れて川面に碧き式部の実 今、「式部の実」が総生りになっています。「実紫」とも言い、総生りになった濃紫の玉が... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 藪蘭の花は薄紅秋の色 藪蘭や花穂にそよぐ秋の風 藪蘭の陰にころころ秋の虫 山菅(やますげ)や葉折りて作る秋日笠 山菅を歌の枕に秋を詠み 今、庭の縁取りに使われる美しい藪蘭が咲き始めました。和名を山菅とも言います。まだ季語にはなっていません。... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 心地よき夜風に流る虫の声 虫の音や聴いて窓開く終ひ風呂 何虫や夜風に伝ふ虫の声 今宵もか土手の叢(くさむら)虫の宿 声競ふ一夜の恋や虫時雨 耳澄ますそは子守唄虫の声 秋めいてきて、虫の声を聴くようになりました。秋の夜長の虫の声は耳に心地よい... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き残る淋しき野辺の秋薊 花一つ野辺に色添ふ秋薊 風震へ雨に震へて秋薊 棘あるに摘むに摘まれず秋薊 秋薊濡れて棘葉も柔らげり 薊は春の季語ですが、花期が長く、夏薊とも秋薊とも詠まれます。 ・・・・・・・・・・・・ 超天上界便り・・昨日は、小... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花簪(かざし)細身に白き韮の花 あな可愛蝶も舞ひ来る韮の花 花盛る野辺に明るき韮の花 風そよぐ小花可愛や韮の花 日は暮れて狭庭に白き韮の花 晩夏の頃から咲き出す韮の花が今咲いています。匂いの強い草花で、雑草ですが、花は可憐な姿をしています。... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花見つけ野に足濡らす白露かな 白露かな消えざるうちの朝支度 白露かな草野に季(とき)の花を摘み 白露かな朝間の木々の淡き影 白露かな空にぽっかり綿の雲 今日八日は二十四節気の「白露」です。朝露がみられるような季節に入ります。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 酸っぱさはみかんの証青蜜柑 汁が飛ぶ皮の薄さよ青蜜柑 青蜜柑小振りも初と買ひ求め 手土産に薄黄もめでた青蜜柑 喉に好し口潤はせ青蜜柑 普通の蜜柑はまだ青いのですが、早生蜜柑は高価ですが出回っています。早生蜜柑をいろいろ詠んでみました。 ・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます ほろ苦も滋養の証ゴーヤの実 苦瓜や色まぬ内が旬にして ほろ酔ふにほどよき苦さゴーヤの実 咲き残る花は徒花ゴーヤの実 苦瓜のサラダつまみに昼の酒 食べ頃やちょいと太めのゴーヤの実 夏の終わりごろから、ゴーヤの実がすくすく育ち、今が食べごろとな... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 迷ひたり小振りも高値初秋刀魚 腸の苦さも秋刀魚味の内 七輪や焼けば懐かし秋刀魚の香 初秋刀魚鯖に劣らぬ光り物 焼き秋刀魚脂のジュジュとこぼれ落ち 秋刀魚の季節なのですが、不漁続きで高値で売られており、買うのをためらったりします。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 葡萄棚枯れて葉陰に実を残し 箱入りや実はずっしりと黒葡萄 ピオーネは豊穣極む濃紫 黒葡萄食めど其の実の余るほど 種なしや食めば甘き香黒葡萄 葡萄が店頭に並ぶようになりました。猛暑で発育が早かったようです。黒葡萄でいろいろ詠んでみました。 ・... 続きをみる
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ネットより拝借 俳句は言霊です。季語を通して、人事、自然や動植物を愛で寿ぎます 哀しきはをわら恋唄風の盆 踊り来る胡弓哀しや風の盆 編み笠をちょい深被り風の盆 法被着て男舞ひ来る風の盆 夜も歌ひ踊り明かして風の盆 坂十町踊り流して風の盆 越中八尾のおわら風の盆が始まっています... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます まだ青し杜の水際数珠の玉 お手玉に姉や集めて数珠の玉 あな不思議玉に穴ある数珠の玉 数珠づくり選ぶ黒玉数珠の玉 鎮守杜ここが結界数珠の玉 用水とか水辺によく見かける数珠の玉。実に穴が空いており、いとを通して数珠を作りました。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 日和好し眼前白き蕎麦の花 荒地には荒地の利あり蕎麦の花 止まりては香り確かむ蕎麦の花 心地よし吹かば白波蕎麦の花 過疎村も一時の華蕎麦の花 蕎麦の花実生二か月今が華 北陸の方に出かけると、過疎の村にも一面真っ白に蕎麦の花が咲いている風景が見... 続きをみる
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俳句は言霊968「秋涼し」・・超天上界便り「旅行中で今日までお休みします」
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋涼し枕辺通ふ夜の風 秋涼し目覚めし鳥の声さやか 秋涼し老いに優しき朝曇り 秋涼し語らばながら夜も更けて 秋涼し天空高き千切れ雲 朝夕特に涼しくなりました。多かった猛暑日も真夏日になり、涼しくなりました。「秋涼し」でいろいろ詠んでみました。... 続きをみる
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俳句は言霊967「虫の音」・・超天上界便り「旅行中で明日までお休みします」
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 虫の声聴いて窓開く終ひ風呂 夜風吹く今日は何虫虫の声 虫の音や澄ませば耳に心地よき 競ひ鳴く一夜の恋や虫時雨 ころころと枕辺通ふ虫の声 処暑も過ぎ、朝夕涼しくなりました。それにつれて虫の声をよく聴くようになりました。 ・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 大なるは指の先ほど零余子(むかご)摘む 不揃ひもありてたまくし零余子蔓 熟れに熟れ摘めば零余子のこぼれ落つ 零余子蔓引けば嬉しや実沢山 笊を持て摘めば零余子の溢るほど 今、零余子がたくさん実をつけています。御飯に炊き込んだり、塩茹でにして酒... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 鎌畳み無念無想の疣毟り(いぼむしり) 逆さ吊り鎌逆立てて疣毟り 疣毟り眼前蝶を狙ひ撃ち 蟷螂や小顔に大き鎌を立て 満腹や蟷螂大き鎌を舐め 大きな鎌を持った蟷螂(とうろう)を見かけるようになりました。疣毟りとも言います。 ・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風吹かるその身も軽く秋茜(あきあかね) 赤蜻蛉汝(なれ)の故郷どのお山 山下りて伴侶見つけに赤蜻蛉 輪を描き追ひつ追はれつ赤蜻蛉 番(つがい)とな赤い糸引く赤蜻蛉 昔はも雨後の空に赤蜻蛉 昔は赤蜻蛉がどこでも見られましたが、昨今は見かける数... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 暗雲に一陣の風秋驟雨 轟きし雷光雷鳴秋驟雨 雷鳴に止まぬ雨音秋驟雨 秋驟雨庭にみるみる水溜まり 秋驟雨流れる道は川のごと 大気が不安定で、先日は「秋驟雨」の日が続きました。そこで、その様子をいろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます つくつくと声を限りに法師蝉 尽く尽くと儚き命法師蝉 惜し惜しと何を惜しむや法師蝉 朝行や鳴きて経読む法師蝉 経を読む身はうす衣法師蝉 夏蝉が終わり、秋の蝉に切り替わりましたみ。その代表の一つ、法師蝉を詠んでみました。つくつくしとも言います。... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 小振りでも生れば鈴なり秋茄子 夏痩せにあらず秋生り細茄子 艶よしと摘む手も弾む秋茄子 秋茄子残る徒花数ふほど 秋茄子朝餉彩る一夜漬け 実も締まり、秋茄子の美味しい頃となりました。秋茄子の特徴を掴んでいろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 処暑なるや狭庭も秋の花尽くし 朝ぼらけ処暑一筋の流れ雲 そよそよと風心地よき処暑の風 処暑なるや暑さ収めの通り雨 処暑なれど午後は猛暑日たまらずや 今日二十三日からは、二十四節気、残暑も収まって行く言う「処暑」に入っていきます。これからは猛... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 昔はも傘引っ掛けて蓮(はちす)の実 時超ゆる眠りは二千蓮の実 蓮の実天界下す長寿の実 ほろ苦し芯取り忘れ蓮の実 蓮の実昔懐かし束ね売り 今、蓮の花が散って、その後に蓮の実が付くようになりました。大賀博士の採取した二千年前の蓮の実からは、大賀... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 湯上りて涼めば仄香夕化粧 夕化粧明けて儚し一夜花 口に紅ほどよき香り夕化粧 おちょぼ口何を囁く夕化粧 夕化粧月の明かりの一夜妻 今、白粉花(おしろいばな)がいっぱい咲いています。夕方に咲く花なので「夕化粧」とも呼ばれてます。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 大玉や苦労実りし梨農家 ありの実の手に余りたる大きさよ 大梨や皮剥く妹は手慣れにて 大梨や剥けば甘露の伝ひ落つ 初物や貰ひて嬉し梨土産 先日、初物で大きな梨の実を土産にもらいました。「ありの実」ともいいます。 ・・・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風そよぐ目出度き花穂稲の花 月遅れ中生(なかて)は今が花と咲き 実り好し吉凶占ふ稲の花 すくと立つ穂先に白き稲の花 仄薫る風に香を乗せ稲の花 お盆のころになると、中生の稲が花穂を咲かせます。そしてさらに一か月後、収穫の時期がやって来ます。 ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 鶏頭はフリル自慢の花帽子 燃え盛る花はビロード鶏頭花 迎へ火に墓前に赤き鶏頭花 大将は赤き鉢巻鶏頭花 韓藍(からあい)や搾りて楽し写し染め 供華に欠かせぬ鶏頭の花が今盛りです。色褪せもせず、写し染ができ、「韓藍」とも言います。 ・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 黄カンナ咲けば荒地も花の園 緋の色は釈迦が血染めの花カンナ 誰が植ゑし野辺に明るき黄のカンナ 血と汗と戰が跡に緋のカンナ 緑なす畔田に赤き花カンナ 夏の終わりの頃からカンナが咲き出しています。花期が長く、秋の花となっています。 ・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 猫じゃらし靡けばそこが風の道 猫じゃらし枯れれば花穂黄金色 花無くも荒地賑はし狗尾草(えのこぐさ) 猫じゃらし青きは風によく撓ひ 狗尾草仔猫はじゃれる鼻の先 今、荒地や畦に猫じゃらしの花が咲いています。名前の通り、風に吹かれて揺られる様は、... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や人事、動植物を愛で寿ぎます 敗戦忌夢も儚し共栄圏 終戦日今は焦土の影も無し 終戦忌万死に誓ふ平和の日 終戦忌戦争知らずの三世代 未来(とき)拓く過去を鑑に敗戦忌 敗戦忌生きるに辛き五年間 今日で戦後78年となります。戦争を知らない子供たちが三世代となりました。三... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 末広や花枝伸ばして花芙蓉 床の間に莟(つぼみ)が華と花芙蓉 花芙蓉萎れど零るものは無し 一日花供花には惜しき花芙蓉 八重も好し縮れ乱れて酔芙蓉 芙蓉の花が夏の終わりの頃から咲き継いでいます。花は木槿に似ていますが、違う点も多々ある花です。 ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 夕待たず儚き命蛍草 色すがし土手に群れ咲く蛍草 月草や摘めば色染む指の先 濡れそぼつ蕊の黄可愛蛍草 畔に咲く空より青き蛍草 夏から早くも咲き始めている「露草」。盛りは秋で、花の色が付くので「月草」ともいます。他に「蛍草」とも言います。 ・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 撫子や細身に可愛ちぢれ花 撫子や納言も愛でし季(とき)の花 風震ふ小花可愛や撫子花 薄紅は初恋の色撫子花 撫子に偲ぶは若き母の影 撫子が夏の頃より咲いています。俳句では秋の季語として扱われています。いろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 八頭身美人はかくも女郎花 背高し折りて一輪女郎花 風そよぐ野辺を彩る女郎花 黄に埋む野辺に明るき女郎花 女郎花細身に大き花飾り 夏の終わりごろより、秋の七草でもある女郎花を見かけるようになりました。細い茎の先に小花を一杯ぱっと咲かせます。 ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 朝顔の押し花添へて夏日記 朝顔の折り目正しき蕾かな 朝顔や咲きてすがしき花の色 蔓絡み野辺の朝顔数知れず 咲き上る軒先高く朝顔花 今、朝顔の花が真っ盛りです。残暑厳しき折に咲く朝顔は、涼感溢れる花です。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 超天... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 亡き母が折りし千代紙花桔梗 弾け咲く五角の蕾花桔梗 あさがほと古歌にも詠めり花桔梗 花桔梗み空にすがき花の色 香は無くも色はすがしき花桔梗 夏の終わりごろから、桔梗の花が咲き出しています。秋の七草として数えられています。「きちこう」とも読み... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風無くもすがしき朝(あした)秋立ちぬ 秋立ちぬ庭に名残の夏の花 立秋や起きて確かむ空の色 秋立ちぬ朝餉に茄子の澄まし汁 立秋やチラシに踊る秋の文字 秋立ちぬ夕べ涼しき散歩道 今日八日は立秋です。暦の上で秋となりました。今日からは「残暑見舞い... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 白きことその名目出度き高砂百合 高砂の百合は遅咲き今に咲く 咲き競ふ狭庭に明かき高砂百合 乙女ごと咲きて誇らし高砂百合 咲き乱る花は幾輪高砂百合 遅咲きの百合で外来種の高砂百合が咲き出しました。葉っばが細いので、日本原産の鉄砲百合と区別でき... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 原爆忌今も動かぬ古時計 原爆忌涙に暮れる黒き雨 万人が不戦の誓ひ原爆忌 地獄絵や閃光一下原爆忌 原爆忌消えて残りし人の影 今日、六日は原爆忌。もうあれから七十八年も経ちましたが、まだまだ戦火は絶えることはありません。 ・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋近し天空高き飛行雲 秋近し起きればすがし晴れの空 秋近し木陰の蝉も声変わり 秋近し橋上風の吹き渡り 日は暮れてすがしそよ風秋隣 立秋は八日、秋が近づいています。吹く風に、流れる雲に、蝉の鳴き声に変化を感じ取り、いろいろ詠んでみました。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 夜涼し枕辺通ふ夜の風 朝涼し目覚めし鳥の声さやか 朝涼や老いに優しき朝曇り 夜涼し語らばながら夜も更けて 夕涼や川面に浮かぶ月の影 夕涼や降りて嬉しき通り雨 秋が近づくにしたがって、猛暑も朝夕は確実に涼しくなっていきます。 ・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 大西日小窓はどこも刷りガラス 西日差す我が家は西が勝手口 大西日一降り欲しき通り雨 葦簀(よしず)掛く裏は天国大西日 風も無し帽子目深に大西日 立秋が近くなりましたが、まだまだ暑く、特に西日が差すと暑苦しさが増します。「大西日」でいろいろ詠... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 夏の雲乗りて飛ばさん觔斗雲(きんとうん) 湧き出づる天空高く雲の峰 見渡せば三方埋む雲の峰 日照り雨降らせ鎮めよ雲の峰 搔き曇る一転黒き雲の峰 雨の降らぬ猛暑が長く続いています。夏の雲が垂直に伸びると入道雲・雲の峰が出来上がります。そして直... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます お早うと花に声掛け日日草 咲き競ふ色もとりどり日日草 日日草誰も気付かぬ一日花 青き空地に日日草の花が咲き 日日草花の笑窪はご愛敬 夏の間、ずっと咲き継いできた日日草。盛りは過ぎましたが、暑さに負けず、明るく咲いています。 ・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 岸辺咲く伸べて届かぬ蒲穂花 つんと立つ止まれや蜻蛉蒲の先 焼けたるか色黒々と蒲穂花 風揺るる葉間に黒き蒲穂花 華は無けど薬効著き蒲穂花 川べりに蒲の穂が並んでいるのが見られます。円筒形の花の上部が雌蕊、下部が雄蕊になっています。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風靡く幟は「う」の字土用丑 蒲焼や老いの養生土用丑 土用丑取りは茶漬けでひつまぶし 香につられ今日は行列土用丑 蒲焼や高値も今日は土用丑 今日三十日は「土用の丑の日」。暑さを乗り切るため、スタミナづけに鰻の蒲焼を注文して食べます。 ・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 盆花に折りて捧げん禊萩(みそぎはぎ) 禊萩振りて浄めの水と為し 紫の花は依代(よりしろ)禊萩 禊萩折りて盆供の箸と為し 蝶が舞ふ花穂豊けき禊萩 盆供の花として禊萩があります。魂の依代として、また水につけて浄めの水を振り撒いたりします。 ・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 鬼蜻蛉(おにやんま)食みしとんぼを丸齧り 黒に黄の縞のシャツ着て鬼蜻蛉 産み増やせ水面叩いて鬼蜻蛉 一休み羽はへの字の鬼蜻蛉 やんま来い声張り上げて蜻蛉釣り 鬼蜻蛉回りて元の枝の先 珍しく蜻蛉世界の王者である鬼蜻蛉を見かけました。子を産みな... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 千日紅手折れば似合ひ花簪(かざし) せせり蝶揺らす花玉千日紅 古(いにしえ)は恋路千日千日紅 千日紅白は白寿の魂の色 千日紅枯れても色を失はず 千日紅一願千日千日紅 名前の通り、花期が百日草よりも長い千日紅。枯れても色が褪せることがありませ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や人事や動植物を愛で寿ぎます 猛暑日はエアコン点けて午睡かな 暑くては夢を見もせず昼寝かな 座布団を折りて枕に昼寝かな 風よ吹け窓開け放ち昼寝かな 昼寝かな我が家三人川の字寝 大暑も過ぎて暑い毎日が続きます。暑い午後は家に籠って昼寝をします。午睡ともいいます。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 目覚め好し朝まだ早き蝉時雨 猛暑日も昼鳴き止まぬ蝉時雨 昼下がり日傘も欲しや蝉時雨 何蝉と声で聞き分く蝉時雨 深緑や蝉時雨降る鎮守杜 蝉時雨止んで地に落つ蝉骸(むくろ) 梅雨明けとともに、蝉の鳴き声が随所で聞かれるようになりました。これを蝉... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます ほれここに小花可愛や灸花(やいとばな) おちょぼ口口紅可愛灸花 草絡み蔓巻き上げて灸花 花に香は無けれど草葉屎蔓(くそかずら) 灸せんと子等が飯事灸花 草葉が臭いと言う「屎蔓」。別名「灸花」とも言います。よく見れば可愛い花です ・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花可愛簪(かざし)に一つ花木槿 底紅は色も愛らし床の花 一日花満開知らぬ花木槿 底紅は花に口紅おちょぼ口 枕ごと巻きて散り敷く花木槿 木槿の花が少しずつ咲き継いでいます。一日花で、散ると花弁は丸まったままで散ります。 ・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 熱帯夜暑さ過ぎれば蚊も刺さず 風も無し窓開け放つ熱帯夜 身も火照る寝るに寝られぬ熱帯夜 熱帯夜冷房タイマー忘れずに 熱帯夜安眠破る暴走音 連日連夜、熱帯夜が続きます。そこでいろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・・・・・ 超天上界便り・・重... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます からからと吹きさらはれて蝉の殻 蝉抜けて命十日を鳴き暮らせ 背に残る産みの苦しみ蝉の殻 空蝉やこれが姿見スケルトン 空蝉や壁に残りし爪の痕 蝉がうるさいほどに鳴くようになりました。よく見ると蝉の抜け殻が壁に残っていたりします。これを空蝉(う... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 晴れぬれば暑さ本番土用入り 土用入り子等が楽しみ夏休み 着物干し今は梅干し土用干し 滋養好し土用蜆のお味噌汁 年老いて懐かし友に土用見舞 *土用見舞=暑中見舞 今日から立秋までが二十四節気の土用です。晴れが多く暑さが本番となります。 ・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花盛り蝶もとりどり夏の蝶 追ひ追はれ一時の恋夏の蝶 風に乗り一天高く夏の蝶 雨降りに葉陰休みて夏の蝶 止まりては羽で息次ぐ夏の蝶 天気の良い日などは、いろいろな夏の蝶をちらほらですが見かけるようになりました。 ・・・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 二人居や買ふのは小玉初西瓜 初西瓜旨いと種も丸齧り 糖度はも甘き十二度初西瓜 切り売りや高値なりせば初西瓜 初西瓜母が仏前忘れずに 初西瓜をいただきました。夫婦二人なら小さな小玉西瓜で十分です ・・・・・・・・・・・ 超天上界便り・・昨日、... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 青田風遠望畔も埋もりて 青田風乗りて去り行く白き鷺 頬撫づる暑さ忘れて青田風 田の神も嬉しそよ風青田風 青田風豊穣運ぶ青田風 風の道後にさざ波青田風 稲もすくすく伸びて今はすっかり青田になっています。折しもそこに吹く風を青田風と言います。 ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 弾け咲く花は百総百日紅 華と為す千々に縮れて百日紅 百日紅こぼれど尽きぬ花の総 花簪(かざし)蕊の黄かはい百日紅 風そよぐ花穂豊けき百日紅 今、色とりどりに百日紅(さるすべり・ひゃくじつこう)が咲いています。豊かな花穂が美しい花です。 ・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花の弁一風戦ぐ蓮の花 あな尊(とうと)内に御仏蓮の花 匂ひ立つ浄土が華と蓮の花 太古より色香目出度き大賀蓮 口惜しや早も昼寝の蓮の花 極楽や眼下広がる蓮見橋 蓮の花が見られるようになってきました。二千年前の種から生まれた大賀蓮は有名ですね ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 薄紫色涼やかにアガパンサス 梅雨空に空より青きアガパンサス アガパンサス大路彩る梅雨の花 暑き日も一服の涼アガパンサス 炎天に色も清しきアガパンサス 梅雨時によく目立つのが色もすがしきアガパンサスの花。今やいたるところで見られます。 ・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 二つ三つ葉陰に隠る青鬼灯 青鬼灯内には秘めし赤御霊 青鬼灯誰にもありし青春期 墓参り摘むには未だき青鬼灯 艶も好し朝の気集め青鬼灯 鬼灯の小さな花が散り、今は緑美しい実となっています。墓参りの供花にはまだ青いようです。 ・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます こぼれても花なほ赤き緋衣草 サルビアや緋の色明かき花の園 情念は焔のごとし緋衣草 緋衣草秘して忘れぬ恋の花 緋衣草燃えて小雨の欲しきほど サルビアの花が花壇を埋めています。花が緋の色であることから緋衣草ともいいます。 ・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 青柿やごぼれこぼれて数ふほど 青尻を上にあまたのこぼれ柿 柿青し蔕(へた)も揃ひの緑色 柿青し今日も淘汰の風が吹き 柿青し熟れてどの実が残るやら 青い未熟な柿が零れ落ちているのを見かけるようになりました。蔕まで緑色です。 ・・・・・・・・・... 続きをみる