俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 春疾風晴れて一朶の雲も無し 籠り居も風ヒューヒューと春疾風 ささめくは畔の野の花春疾風 梅香る散らすな花を春疾風 春疾風風吹きすさぶ野辺の道 一昨日は強風の一日でした。春の強い風を「春疾風」と言います。花散らしの風になります。 ・・・・・・... 続きをみる
2024年2月のブログ記事
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俳句は言霊です。季語を通して、自然・人事・動植物を愛で寿ぎます。 赤や青風に色ありアネモネ花 仰ぎ見る円らな瞳アネモネ花 アネモネや赤は夢二が恋の花 その瞳誰をか見つむアネモネ花 澄み渡る空は青空アネモネ花 春の花アネモネが咲いています。茎が細いので春風によく震えています。 ・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花ミモザ揺るるは眩し金の総 曲がり角香り辿れば花ミモザ ミモザ咲く群れて小鳥のかくれんぼ 花ミモザ燃えて輝く恋の花 ミモザ咲く外つ国祝ふ復活祭 黄色の豊かな花房をつけるミモザが今盛りです。咲く時期がキリストの復活祭に当たるので西洋では復... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます さざ波に枝差し伸べて猫柳 気も温み花も膨らめ猫柳 猫は背を陽射しに丸め猫柳 空に雲地に白玉の猫柳 花の恋蜜うるませて猫柳 昔は、大きな川べりに猫柳の花が見られました。今は花屋さんが中心ですが、あの銀鼠色の繭が花の特徴です。 ・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して自然や動植物を愛で寿ぎます 香は無けど黄に華やげり迎春花 咲き継ぎて盛り無き花迎春花 唐国の門に目出度き迎春花 しだれ枝に胡蝶の舞か黄梅花 空に梅地に黄梅の花が咲き 今、しだれ枝に黄色い花の黄梅が咲いています。春到来を告げる花なので、「迎春花」とも言います。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 昇りても影は朧に春の月 風震ふ木の間に明かき春の月 春の月朧に星の影も無し 明かるとも何故か物憂い春の月 振り仰ぐ我が背も見よと春の月 24日の今日は満月です。菜種梅雨の雨の晴れ間をぬって月が顔を覗かせています。 ・・・・・・・・・ 天寿国... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます ほらここに色も目出度き初黄蝶 花求めふらふらふらと初黄蝶 どこへ行く仲間求めて初黄蝶 白無くてさみしや黄蝶独り旅 雨上がり濡れし草蔭初黄蝶 昨日、初蝶として、黄蝶を見つけました。黄蝶は紋白蝶より先に現れます。 ・・・・・・・・・・・・ 天寿... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 黄水仙折りて飾ればほの香り 首傾ぐ甘き香の黄水仙 明かきこと畔に群れ咲く黄水仙 こぼる笑み大きはラッパ黄水仙 澄みし香や窓辺輝く黄水仙 今、黄水仙が咲き出しています。白地の水仙は冬ですが、黄水仙は春の花となっています。 ・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 日を糧に輝き増しぬ金盞花(きんせんか) 雨降らば飲めや金盞花の盃 金盞花一重も八重も島育ち 淡路島が花の特産地です 卓一輪灯に輝けり金盞花 金盞花其はひまはりの花のごと 今、供花にもよく使われる金盞花が咲いています。姿形が向日葵に似ており、... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 生き生きと降りて草木も春の雨 目覚めれば窓辺静かに春の雨 春の雨曇天映す水たまり しとしとと夜降り続く春の雨 春の雨止みてそよ風晴れの空 これから暫く雨がちな日が続きます。春の雨は小雨でしとしとと降るのが特徴です。 ・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 雨水(うすい)かな川面の風のささら波 雨水かな葉の芽花芽の分かる頃 日に温み老いに優しき雨水かな 外(と)に出だす軒の花鉢雨水かな 気は巡る小雨ほど良き雨水かな 雨水かな濡れてみるみる黒き土 今日は二十四節気のうすい・雨水です。もう寒の戻り... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 緋毛氈(ひもうせん)敷きて高きに内裏雛 古雛も衣は貴と綾錦 官女雛舞ふは雅の花の舞 謡ひては吹けや叩けや囃子雛 候ふは駕籠の御前仕丁雛 三月三日の雛祭りまであと二週間ほどになりました。雛人形でいろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます ヒヤシンス天に誓ひの花十字 ヒヤシンス花の数ほど恋をして ヒヤシンス日溜まり匂ふほの香り 空晴れて反りて風切るヒヤシンス 華やぎの内に淋しさヒヤシンス ヒヤシンスを花屋さんで見かけましたので、いろいろ詠んでみました。昔は水栽培をして楽しんだ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 枝垂れ梅天界高く竿を指し 枝垂れ梅鳥も長枝に止まりかね 枝垂れ梅纏ふは天女花衣 艶姿花に名のあり枝垂れ梅 枝垂れ梅花枝賑はし空の青 今、梅が真っ盛り、少し遅れて「枝垂れ梅」が真っ盛りとなって、花の香りに満ちています。 ・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 寄り来たるか細き羽音春の蚊は 生き延びし春の蚊なれば手で払ひ 春の蚊や汝(な)れは陽気に誘はれて 掠め飛ぶ寄りても春の蚊血を吸はず 気は十五超えて春の蚊目を覚まし 冬越しをした蚊が、最近の春の陽気に誘われて飛ぶようになってきました。まだ、血... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 金縷梅(まんさく)や春先駆けの縮れ花 震へては風にへの文字金縷梅花 咲き初むるその名目出度き満作花 簪(かんざし)か黄金の幣(ぬさ)か金縷梅花 身も縮れ金縷梅花の乱れ髪 金縷梅の花が咲き出しています。花弁は幣のようになっており、縮れている独... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 分かち合ひ折りて確かむ愛のチョコ 恋文に変はりて今は愛のチョコ バレンタイン小粒もハート義理のチョコ 手作りはハートの形愛のチョコ バレンタイン聞かずにおけぬチョコの数 今日はバレンタインの日です。「愛のチョコ」「義理のチョコ」も含めていろ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や人事・動植物を愛で寿ぎます。 轟々と地虫も目覚む春の耕 春耕や畔田に残る泥の跡 土均(なら)し今日は肝心春の耕 春耕や付いて離れぬ鳥の群れ 春耕や土黒々と蘇り 12月頃の冬耕に続いて、春になりトラクターが轟音を立てて田を耕しています。冬耕が大雑把に耕すのに対して... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 赤に白斑目もあり玉椿 色錆びてこぼるも惜しき白椿 蕊隠し何を恥ぢらふ八重椿 花一つ簪に欲しや紅椿 藪椿咲きて恥づかしおちょぼ口 椿の花が次々に咲いています。花弁が散る山茶花と違って、花ごとこぼれ落ちる椿は落椿として詠まれます。 ・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 悠久の歴史と文化建国日 血と汗で築きし平和建国日 建国日起源は遥か縄文期 天皇(すめらぎ)は心の基(もとい)建国日 紀元節二神が国の基にて 今日は建国記念日です。世界一古い歴史を持つ我が国ですが、昭和の頃は必ず国旗を掲げたものです。 ・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 万葉が歌の始まり梅の花 見目も好し花に名もあり梅の花 日和好し今が盛りの梅の花 酒一献花を浮かべて梅の花 枝垂れ梅天界高く竿をさし 梅が満開となりました。香も芬々と香ってきます。観梅に良い日和も続きます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 朝すがし晴れの社の木(こ)の芽風 見上げれば心も弾む木の芽晴れ 囀りは明けの目覚まし木の芽吹く ふふみては温む木の芽の朝の雨 高枝も仰げばそよろ木の芽風 立春も過ぎて、木の芽が吹くようになりました。俳句では木の芽で「このめ」と読みます。「き... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花笑窪(えくぼ)可愛や乙女桜草 桜草汝れは胡蝶の花の舞 花盛る窓辺に明かき桜草 子沢山色もとりどり桜草 桜草色はときめく恋の色 春の代表的な花「桜草」が咲いてきました。花芽が多く、次々と咲いていきます。 ・・・・・・・・・・・・・・ 超天上... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 色とりどり寄せて花文字花パンジ 季(とき)を告ぐ胡蝶の舞か花パンジ 晴れ空に色も朗らに花パンジ 三つ色に斑目もあり花パンジ 花盛り狭庭彩る花パンジ 冬の終わり頃より、パンジーの花が目立つようになってきました。色もとりどりで花壇を飾ります。 ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 犬ふぐり畔田に花の星が降り 犬ふぐり風に震えてフラダンス 犬ふぐり見よと小さな胸を張り 犬ふぐり小花に春を見つけたり 犬ふぐり白地に淡き瑠璃の色 春となり、畔田を見ると目立つのが、小さなかわいい花「犬ふぐり」です。いろいろ詠んでみました。 ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 野辺の道雀も詣る仏の座 花埋むこの道何処も仏の座 雑草も気高き小花仏の座 仏の座袈裟は貴き濃紫 畔埋む五百羅漢や仏の座 立春も過ぎて、春の草花が野に見られるようになりました。仏の座もそのんな花の一つです ・・・・・・・・・・・・・ 超天上天... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 昇る日に翳す掌春立ちぬ 寒明けてみ空に一朶の雲も無し ぽっかりと空に綿雲春立ちぬ 春立ちぬ万枝もふふむ花芽かな 気も緩む水また温む立春かな 寒も明けて、今日四日はお目出度い立春です。いろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・・・・・ 超天上天... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます こぼれ咲く花は何草冬果つる 冬果つる日向のっそり野良の猫 白きこと冬の名残の伊吹山 冬果つる花芽も季(とき)を待ちかねて 冬果つる日和に風も向きを変へ いよいよ明日は立春です。今日は暦の上で冬の最後の日。「冬果つる」でいろいろ詠んでみました... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます サドル上げ駆ける自転車春近し 朝雲も消えて影なし春近し 春を待つ指折り数ふ旅心 春近し花芽葉の芽の分けどころ 春近し花好き妻の笑ひ顔 立春が2月4日。もうじき暦の上で春となります。今年は暖冬で花が次々と咲く春が楽しみです。 ・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 日脚伸ぶ中空青き暮れの空 老ひたれば気長に気まま日脚伸ぶ 日脚伸ぶ五時を過ぎても薄明かり 日脚伸ぶながら散歩も暮るるまで 日脚伸ぶ夕餉支度も明かき内 2月となり、ずいぶん日が長くなりました。「日脚伸ぶ」でいろいろ詠んでみました。 ・・・・・... 続きをみる