俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 隠れ咲く見つけて嬉し花鬼灯(ほおずき) 首傾げ何を恥ぢらふ花鬼灯 鬼灯の花は浅黄の白き花 花鬼灯葉陰に明かき灯を点し 鬼灯の花は一枝に花二つ 今、鬼灯の花が咲いています。とても小さな花で、葉陰に隠れて下向きに咲くので見つけにくい花です。 ・... 続きをみる
2023年6月のブログ記事
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 仰ぎ見る青天高く日輪草 いつ見ても満面の笑み日輪草 風吹けど立ちて揺るがず日輪草 向日葵の迷路巡りて隠れんぼ 日と燃ゆる花芯黒々日輪草 今、背の高い良く目立つ花、向日葵があちこちで咲いています。「日輪草」とも言います。 ・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます しだれ枝に川面埋めて夏柳 風揺れて夏の柳の定まらず 夏柳おどろし月の影も無し 大樹かな身の丈十丈夏柳 風吹かる夏の柳の散歩道 濃い緑色の夏の柳が川沿いに、大きなしだれ枝を風に靡かせて立っています。月明かりの無い夜になると不気味な感じもします... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き上る色はとりどりグラジオラス グラジオラス降らば花穂は酒の盃 首傾ぐ白きは斜塔グラジオラス 片咲きやグラジオラスの片思ひ グラジオラス生けるも位置の定まらず 今、庭にグラジオラスが花を咲かせています。花穂は重く、どうしても片方に傾いて咲... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花盛り色もとりどり百日草 百日草可愛や花芯花の列 枯るるとも色なほ褪せず百日草 花一輪供花に色添へ百日草 一輪も見れば三つ色百日草 供華に欠かせない百日草が咲き続けています。花期が名前の通り長く、枯れても色が褪せません。 ・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 主無き古屋に朱き凌霄花 暮れるとも色なほ明かき凌霄花 凌霄花古屋の垣に軒も越え 凌霄花盛りて蔓根見えぬほど 風に揺れ我咲き招く凌霄花 今、凌霄花(のうぜん・のうぜんか)が花盛りです。一日花で零れ落ちては咲き継いでいきます。また気根の蔓根を持... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 雨降れど落とせぬ白さ半夏生 半化粧恋も終はれば色落とし 半化粧白き裳裾は雨に濡れ 緑葉に映ゆる白衣(しらぎぬ)半夏生 白きこと舞妓の項(うなじ)半夏生 風揺れる花穂も白き半夏生 今、半夏生(はんげしょう)の花が花盛りです。真っ白な葉は花が終... 続きをみる
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俳句は言霊季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 誰を待つ昼顔淡き紅差して 昼顔や暮れねど午後は早眠り 何夢む草を枕に昼顔花 昼顔や荒地に明かき華を添へ 昼顔や日は燦燦と降り注ぎ 昼顔はすっぴん小顔のお嬢さん 今、荒地に昼顔の花が蔓を伸ばして点々と咲いています。とても清楚な美しさがあります。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 夏至の暮入りても明かき風呂の窓 夏至なれば明かき内より酒の盃 蒸せる日は一雨欲しき夏至の雨 短夜や明けの朝シャン心地よし 短夜や目覚めは早き午前四時 今日二十一日は夏至です。午前四時過ぎには明るくなり始め、午後八時近くまで明かりが残ります。... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花擬宝珠細身にそよぐ白き風 咲き上る一日一花花擬宝珠 首傾ぐ弥勒が華と花擬宝珠 雨濡れて枝垂る細枝花擬宝珠 花擬宝珠風に細枝の定まらず 今、庭に可憐な花、擬宝珠の花が咲き出しています。細い茎に次々と淡い紅色の花を咲かせます。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 我見よと蕊差し招く美女柳 美女柳美人薄命一日花 美女柳貴妃が睫毛に偲ぶ恋 花一輪野に華添へり美女柳 美女柳蕊に伝ふは涙雨 蕊がとても長く美しい美女柳は未央柳ともいいます。中国の楊貴妃の住んだ未央宮に咲いていたところからそう呼ぶようになったと... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 甘き香に深息一つ梔子花 鎮守杜風に香をのせ梔子花 緑葉に白き花弁梔子花 散りもせで錆びて口惜し梔子花 花腐す雨は口惜し梔子花 今、梔子の花が咲いています。強い香りにすぐにその存在に気付きます。一重と八重のものがあります。 ・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 雪の下父(ふ)の字父の字の花絵文字 風そよぐ岩根に明かき雪の下 雪の下細身に白き蝶の翅 走り枝に長き花弁雪の下 初夏に咲く名前は涼し雪の下 岩垣に「雪の下」の花が密生しているのを見つけました。丁度「父」の字のような花弁をしている可愛い花です... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 幸あれと咲くも嬉しや黄のダリア 大輪は燃ゆる太陽緋のダリア 懐かしや母が手折りし花ダリア 子等の声両手ふりふりポンポンダリア 咲き競ふ花は四つ色花ダリア 今、ダリアが咲き出しました。いろいろな色の花がありますが、花の大きなものは牡丹と同じく... 続きをみる
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俳句は言霊894「水芭蕉」・・昨日は尾瀬ヶ原の旅に出かけましたので、霊界便りはありません。拙句・拙歌ご笑覧あれ。
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 梅雨曇り晴れて輝く水芭蕉 花盛り初夏を彩る水芭蕉 水芭蕉光背白く耀きて 尾瀬ヶ原木道下は水芭蕉 御仏は清流埋む水芭蕉 昨日は群馬県の尾瀬ヶ原の散策に出かけてきました。水芭蕉の盛りは過ぎていましたが、まだ咲き残っていました。短歌も詠んでみまし... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 夾竹桃大樹も風にさざめきて 夾竹桃毒花に蝶も寄り付かず 花燃ゆる青天高く夾竹桃 華やげる八重は紅花夾竹桃 夾竹桃白は胡蝶の花の舞 街路樹も十年(ととせ)で大樹夾竹桃 今、夾竹桃の花が咲き出しています。夾竹桃は生命力が強く、公害にも負けないの... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 栗の花巨木が語る縄文期 青き香も色香と思へ栗の花 縄文や万古の栄栗の花 空晴れて花穂豊けき栗の花 栗の花花は妖婆のおどろ髪 今、栗の花が真っ盛りです。満開になると青き香りのする花穂は、乱れ髪のような状態になります。 ・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 白百合や本結(もとい)は淡き緑色 首傾ぐ百合は乙女の恋心 朝摘みや床一輪の百合の花 赤白黄今日は何色百合の花 差招く風にゆらゆら百合の花 今、あちこちでいろいろな色の百合の花が咲いています。西洋の百合は大きく、派手な感じがしますが、本来の百... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 浜万年青雨に白地の花咲かせ 海恋し潮の音遠く浜万年青 恋に身も縮れて花に浜万年青 しをるるも咲き継ぎ止まず浜万年青 磯の香に甘き香をのせ浜万年青 梅雨に入り、浜万年青(はまおもと)・浜木綿(はまゆう)が咲き出しました。万葉集にも歌が詠まれて... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 日を浴びて枇杷の実甘き金の粒 初生りや食めば滴る枇杷の汁 ころころと舌転がしぬ枇杷の種 ありがたや枇杷の実貰ひお裾分け 熟れ枇杷を突けば鳥に枝さやぎ 今、枇杷の実がたわわに生っています。実を食べて大きな種を吹き飛ばして遊んだことを思い出しま... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 錐のごと青天突いて捩り花 花可愛摘むに摘まれぬ捩り花 丈五寸いつの間にやら捩り花 文字摺草のの字描いて咲き上る 捩り花ねぢれど清き花心 芝生の隙間から、可愛い捩り花が咲く頃になりました。小さな花ですが、多年草ですので毎年楽しめます。文字摺草... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 鯉跳ねて睡蓮一下静もれり 空晴れて水が姿見未草 未草岩上亀が眺めをり 御手開く仏が華と未草 朱の橋下には明かき未草 今、池には睡蓮・未草(ひつじぐさ)がいっぱい咲いています。未の刻・午後二時頃には眠り閉じてしまうので、未草と言うようになりま... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 泰山木葉陰に大き花の影 泰山木大花は風に抗へり 泰山木花芯に尊と仏様 花も香も王者の誇り泰山木 泰山木花盃一升かくのごと 今、白い大きな花、泰山木・タイサンボクの花が樹上高く咲いています。高くで見逃しがちですが、香りのある大輪です。 ・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き初むる蕊の黄可愛花南天 米が花咲くも目出度き花南天 花南天咲けば鬼神も遠回り 花南天花穂は巫女が神楽鈴 昔はも厠に一樹花南天 今、南天の花が咲いています。米粒のような白い小さな小花が密集し花穂を作ります。可愛い黄の蕊が目立ちます。 ・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 我が丈に負けじと葵咲き上り 立葵連ぬる紅の花衣 立葵青天突いて咲き上る 立葵大きは揚羽よく似合ひ 風切って不動の姿立葵 今、背丈の高い立葵が咲き誇っています。花は大型で揚羽蝶がよく似合います。 ・・・・・・・・・・・ 超天上界便り・・人工頭... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 下野(しもつけ)や蕊が織りなす花霞 下野や煙る小花が雨知らせ 下野やブーケが花と名を覚え 下野や鹿の子似合ひの女帯 下野は白地に淡き紅を差し 今、現在の栃木県である下野の国が原産という、シモツケがあちこちで咲いています。小花に長い蕊の花を密... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花菖蒲裳裾は風に乱れをり 雨恋し水の姿見花菖蒲 花菖蒲白地にだらり帯の色 降るも好し濡れて艶なる花菖蒲 色競ふ白地に青き花菖蒲 いよいよ姿の美しい花菖蒲の季節となりました。水辺近くに咲く花で白地に青を基調とした花を咲かせます。 ・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 食べてよと柄を差し伸べてさくらんぼ さくらんぼ赤きは日照り輝きぬ 佐藤錦糖度は最高十八度 *佐藤錦は品種名 桜桃狩食べ放題も腹六分 さくらんぼ甘きは梯子掛けて採り さくらんぼ実生三十で今が旬 さくらんぼの収穫の時期がやって来ました。... 続きをみる