俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 末枯れの芝は日差しに輝けり 末枯れの杜に木霊す鳥の声 末枯れて人影も無し夕間暮れ 末枯れの草茫々と畔田道 末枯れて柿の葉そっと散り初めり 秋も晩秋、草は枯果てて蕭々たる雰囲気になっています。今日は「末枯れ」の風景をいろいろ詠んでみました。 ... 続きをみる
2022年10月のブログ記事
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 小腹空く夜長に時をつい忘れ 霞み目も夜長のせいと妹が言ひ 夜長かな譲り譲りて終ひ風呂 夜更かしや夜長にながらテレビして 宵闇や夜長に月も冴え冴えと 秋分から一か月以上過ぎました。夜が長くなり、つい夜更かしもするようになります。「夜長」でいろ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます そぞろ寒窓の隙間が気に掛かり 下着はも未だ半袖そぞろ寒 そぞろ寒二度寝もついつい長くなり 宵闇の月は冴え冴えそぞろ寒 目覚めては夜寒に床の足縮め 秋も深まり、朝夜の冷え込みがちょっと応えるようになってきました。「そぞろ寒」「夜寒」でいろいろ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 糸紡ぐ祖母が思ひ出棉吹きぬ 雲のごと地に真っ白な棉が吹き 花のごと畔に珍し棉が吹き 棉の実や今日はどの実が吹くやらん 棉吹きぬ摘みて確かむ種二つ 今、棉の実が弾けて、これを棉吹くと言いますが、白い綿毛が現れています。これを摘み、種を取り出し... 続きをみる
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ここのところ大霊界の政で多忙でしたので、今日一日お休みにさせていただきます。
ここのところ大霊界の政で多忙でしたので、休養のため今日一日はブログをお休みいたします。 ここ五・六日の間、連日、私は以下のような根源大宇宙の政で大忙しでした。 ●神霊団の私塾「自己研鑽学校」の公認の為、いろいろ根回しをして私塾公認の道を開いていきました ●神霊団の私塾が正式に認められ、その卒業一期... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋の薔薇咲くも一輪花のショー 遅れ咲く儚き恋や秋の薔薇 陽だまりの色麗しき秋の薔薇 日和好し陽に蘇る秋の薔薇 秋の薔薇咲けど小花の数ふほど 小花にて切るのも惜しき秋の薔薇 秋の薔薇が毎日少しずつ咲き継いでいます。小花で可愛いのが秋の薔薇の特... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋深し聴くも懐かし青春歌 秋深し鳥の空き巣のこぼれ枝 秋深し宵寝のテレビ消し忘れ 秋深し聴くは虚ろな鳩の声 秋深し絶えて聴かざる虫の声 秋深し辿るは去年の歌日記 晩秋となり、高い山から紅葉も始まっています。今日は深まる秋をいろいろ詠んでみま... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 穭田や刈りても色を失はず 穭田や残照長き影を引き 穭田や草丈風に戦ぐほど 穭田や田神も暫し草枕 穭田は日差し足らねば薄緑 刈田の後、また切り株から伸びた緑のことを「穭(ひつじ)」と言います。「穭田」でいろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 霜降やくさめ一つの朝となり 霜降や鳩鳴く声のくぐもれり 霜降やポット欠かせぬ頃となり 霜降や虫の塒は土の中 霜降や早雪便り北の国 23日は二十四節気の「霜降(そうこう)」に当たる日ですね。この日を境にして、初霜が聞かれる時期となります。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 胃にやさし肌身ほど良き温め酒 温め酒今日は地酒で味比べ 風趣かな小菊浮かべて温め酒 腕枕酔ふてうたた寝温め酒 夢心地飲めばほろ酔ひ温め酒 十月四日が重陽で「菊の酒」の美味しい日でした。重陽はとっくに過ぎましたが、人肌の温みの「温め酒」でいろ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 音鳴らす胡桃二つの手慰み 堅きこと鬼が拳骨胡桃の実 家苞に実もぎっしりと胡桃の実 胡桃落つ主は降ると今日も言ひ 滋養好し貰ひて嬉し胡桃の実 山持の友人から胡桃の実を頂きました。固くてなかなか割れない胡桃の実ですが、いろいろ詠んでみました。 ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 総生りて風にゆらゆら桐の秋 桐の実の総はからから風の音 総生りて桐の実巫女が鈴のごと 桐の実に偲ぶは豊か花の影 熟れ熟れて桐の実種のこぼれ落ち 今、総生りの桐の実が枝先高く実り、風に揺られています。実の一つ一つの中にはぎっしりと種が詰まって... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 日は暮れて夜寒に雨もしとしとと 夜寒し追ひ炊きつけて終ひ風呂 夜寒し老父は早も冬衣 目覚めれば夜寒の空に星冴えて 早きこと夜寒に老父床に就き 秋が深まり、夜に朝に寒くなる日が続きます。「夜寒し」で秋の夜を詠んでみました。 ・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 葉折れども一葉散らせぬ破れ芭蕉(やればしょう) 雨風に偲ぶ古傷破れ芭蕉 破れ芭蕉吹きても風に抗はず 破り芭蕉翁もぼろ衣旅百里 移ろひて風雅の極み破れ芭蕉 耐へ耐へて身は仁王立ち破れ芭蕉 生い茂っていた夏の芭蕉も、今では葉掠れてボロボロになり... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 生けるよし折りて一輪泡立ち草 泡立ち草見上ぐ花穂は三角帆 明かきこと荒地も華と泡立ち草 泡立ち草背丈はどれも人を超え 泡立ち草降れば花穂のうな垂るる 土手の背高泡立ち草が今満開です。今年は芒に勝って泡立ち草が幅を聞かせているようです。 ・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 金木犀ほんに黄金の花ならば 香り来るここが結界金木犀 花盛るほろ酔ふほどに金木犀 金木犀老樹も金の花盛り 金木犀こぼれば金の星の屑 今、甘い香りの金木犀の花が咲いています。散り敷く花は黄金かと思わせるものがあります。 ・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋風に小花震はせ四季桜 神無月咲くや幾輪四季桜 そぞろ寒晴れて色添ふ四季桜 咲き継ぎて秋ぞ美し四季桜 秋麗鎮守の杜の四季桜 今、四季桜・十月桜が咲いています。花は小振りで少しずつ咲き続けます。 ・・・・・・・・・・・・・・ 第二天寿国便り・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋灯し妹と見比ぶ髪の色 秋灯し夫婦仲良く鍋突き 秋灯し夜なべに今日も終ひ風呂 長き夜や目覚めて眺む置き時計 目覚めれば妹は夜長の針仕事 夜が長くなりました。しみじみと秋の夜を感じます。「秋灯し」「夜長」でいろいろ詠んでみました。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 破れ蓮(やれはちす)折れて水面に黒き影 夕暮れて風にさざめく破れ蓮 見渡せど残る実も無し破れ蓮 破れ蓮地に天恵の実りあり 破れ傘雨風打たれ破れ蓮 今、蓮田はすっかり姿を変えて、一面破れ蓮になっています。やがて冬になると枯れ蓮に変わって行きま... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 一葉散る今が食べ頃柿の秋 昔はもどこも庭には柿の秋 熟れ熟れて蔕まで赤し柿の秋 渋柿や鈴生る枝に鳥も無し 笑みこぼる入れ歯老父に熟れし柿 柿の色もすっかり色づきました。今からが食べごろでもう出荷もされています。 ・・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 豊穣や向かう三間零余子(むかご)畑 鈴生りてめでたや零余子子沢山 零余子摘み笊いっぱいの山の幸 不揃ひは野生の証零余子摘み 塩茹でや零余子摘まみてほろ酔へり 酒のつまみに、また零余子飯に滋養たっぷりの零余子の収穫の時期が来ました。 ・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 外つ国は喉の渇きに柘榴の実 鬼子母神御手に大きな柘榴の実 デッサンや恩師懐かし柘榴の実 赤きこと踏みしだかれて柘榴の実 おちょぼ口頬も赤らめ柘榴の実 柘榴の実がそろそろ食べごろになってきました。外国では甘酸っぱい柘榴ジュースが飲まれています... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 皇(すめらぎ)が醍醐で愛でし後の月 十三夜栗豆供へ酒の盃 静夜かな今宵見納め後の月 十三夜雅はここに極まれり 茜雲暮れて昇るは後の月 昨日は「後の月」「十三夜」でした。これは一部欠けた月の方が美しいと感じた醍醐天皇が推奨した月の鑑賞方法です... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます ここもまた色は三つ色烏瓜 陣取りは赤が目印烏瓜 烏瓜内に玉章(たまずさ)恋の文 烏瓜食べたか小鳥赤い鳥 烏瓜内には尊と大黒天 野原でよく見かける烏瓜。中に在る種は取り出してよく見ると「玉章」=結び文や大黒天の形をしています。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます いにしへは恋文つけて藤袴 枯るるとも香は芬々と藤袴 花揺るる風を背に受け藤袴 藤袴恋は悩まし薄紫 胸に秘む匂袋の藤袴 秋の七草のひとつ藤袴が咲くようになりました。薄紫の小花に長い蕊が特徴の花です。枯れても良い香りがするので、昔は匂袋に入れて... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 色淡き恋の思い出野紺菊 朝ぼらけ草間に明かき野紺菊 野仏に手折りて一輪野紺菊 花渡る蝶も恋する野紺菊 枝細み風にゆらゆら野紺菊 泡色は民子が涙野紺菊 野原に野紺菊が咲いています。花そのものはよく似ていますが、背の高い紫苑と違って背は低く区別... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花のごと澄みし青空紫苑晴れ 色も好し名も好し空に紫苑かな 背は高み折りて一枝紫苑花 垣越えて明かき花咲く紫苑かな 紫苑咲く胡蝶は高く舞ひ上がり 野紺菊とは似ていますが、背の高いのが特徴の紫苑の花が咲いています。 ・・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋日和昇ればすがき日の温み 朝も早よ鷺行く空や秋澄めり 秋うらら蜂もせっせと巣に通ひ 秋晴れや空には雲の一朶無し 秋うらら野花尋ぬる散歩道 十月に入って良い日和の日が続きます。「秋うらら」「秋晴れ」「秋日和」「秋澄めり」でいろいろ詠んでみま... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物そして人事を寿ぎます。 秋祭り始まり元気子供獅子 秋祭り囃子木霊す撥(ばち)の音 山車神楽(だしかぐら)車切り賑はし秋祭り 秋祭り山車からくりの技の妙 からくりは天下一品秋祭り 写真は、尾張地方に数多いからくり山車の中でも珍しい「車切り」の場面です。山車を... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 中稲刈(なかてがり)今が刈り時コンバイン 豊作や稲刈り今日は六条刈り 晴れぬれば轟音立てて中稲刈 稲刈りてこぼれ餌漁る鳥の群れ 稲刈りや刈田に残る轍(わだち)跡 今、中稲の稲刈りが始まりました。広い田んぼも六条刈りならあっという間です。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 熟れ熟れて銀杏拾ひ儘ならず ほろ苦も好しや銀杏酒摘まみ 銀杏を入れて色添ふ茶碗蒸し 家苞(いえづと)に銀杏ずしり袋入り 拾ひては臭ひ叶はぬ銀杏の実 銀杏の木の下に、銀杏が点々と落ちている季節となりました。踏みしだかれて独特の臭いを放っている... 続きをみる