俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 誰も皆愛ある活動赤い羽根 炊き出しが事の始まり赤い羽根 昔はも誰もが胸に赤い羽根 今はもう一括募金赤い羽根 赤い羽根黒地の服によく映えて 赤い羽根の募金が今日で終了します。今では、一括募集で集金がなされて、羽が後から届けられるようになってし... 続きをみる
2023年10月のブログ記事
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます ぼろ衣でも風雅忘れず破(や)れ芭蕉 破れ芭蕉降らば軒端の破れ傘 破れ芭蕉翁巡りし旅の果て 破れども一葉散らせぬ破れ芭蕉 破れ芭蕉汝(なれ)の主は数寄な人 いつも目にしている芭蕉も、今年は台風の影響はなかったのですが、今では破れ芭蕉になってし... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋深し薄着はならぬ風呂上り 秋寂し鳥の空き巣のこぼれ枝 秋寂し聴くも虚ろな鳩の声 秋深し辿るは去年の旅日記 秋深し旅の日和が気に掛かり 霜月まであと二日となりました。深まっていく秋を「秋深し」「秋寂し」でいろいろ詠んでみました。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 何時やらんその実弾けて棉を吹き 白きこと地には棉の実空の雲 雲のごと吹かれ棉の実何処へやら 棉摘めば嬉し手のひら溢るほど 棉吹きぬ濡らすな雨よその華を 綿繰りや残るは黒き種三つ 今では珍しくなりましたが、綿の実が吹いているのも見つけましたの... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 欠けつるも今宵が華と後の月 肩並べ妹と眺めし後の月 望の月見るに劣らじ十三夜 外に出でよ小寒も明かき後の月 三更や夜空に明かき後の月 三更・・午後十一時頃 今日は旧暦九月十三日、「十三夜」の月が見られ日です。古来、八月の望の月と並んで、日... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます そぞろ寒北の小窓が気に掛かり そぞろ寒今日まで下着は半袖て そぞろ寒蒲団掻き寄す寝入り際 そぞろ寒二度寝もついつい長くなり そぞろ寒夜長の月も冴え冴えと 朝晩めっきり冷え込むようになりました。身もそぞろに寒さを感じるようになりました。 ・・... 続きをみる
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俳句は言霊季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 蕊の黄に白美しき貴船菊 貴船菊舞妓似合ひのみやこ花 あな貴と野辺に珍し貴船菊 明かきこと仏の笑みと貴船菊 貴船菊細身に明かき花の顔 今、貴船菊が満開です。秋明菊とも言います。気品のある菊とは違いますが、明るい印象を与える花です。 ・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 霜降や朝寝恋しき寒さかな 霜降や雨滴は早も白く見え 霜降や鳩鳴く声もくぐもりて 霜降や虫の塒は土の中 朝夕の寒さ気になる霜降かな 今日二十四日は二十四節気の「霜降」です。読んで字の如し、霜がこれからは降り始める季節となりました。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 菊の酒酔ひてしばしの腕枕 月も無し暮れて恋しき菊の酒 重陽や小菊は早も咲き初めり 菊の日や咲き初む菊の花香り 今一献花を浮かべて菊の酒 今日23日は旧暦九月九日、重陽です。菊を浮かべた酒を飲み菊を愛でる日でもあります。 ・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 釣瓶落とし代りて昇る一番星 釣瓶落とし老ひの人生かくのごと 釣瓶落とし道野辺消ゆる長き影 静もるる秋の夜長の四方話 てにをはを並べ推敲夜長かな 夕寒し釣瓶落としの夕間暮れ 日がずいぶん短くなりました。夕暮れが早いのを「釣瓶落とし」と言います... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風船は熟れてもその実うすみどり 風船蔓開ければ猿の笑ひ声 風船蔓種にはハート印あり 吹く風はうす緑色風船蔓 蔓からみ風船蔓玉簾 仲秋の頃、風船蔓の薄緑の実が目立つようになりました。中にある種は実にユニークな形をしています。 ・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋夕焼忙しき時も日が暮れて 秋夕焼山上明かき茜雲 秋夕焼点々灯る街路灯 暮れ泥む瀬戸の島々秋夕焼 秋夕焼惜しむ間も無き夕間暮れ 昨日は短い時間でしたが、落暉輝く夕焼け空でした。「ご飯ですよ」と帰りを促す母親の声が思い出されます。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます。 胡桃はも知恵の木の実と人は言ひ 手土産に実もずっしりと胡桃の実 堅きこと鬼が拳骨胡桃の実 手慰み胡桃二つで音鳴らし 胡桃の実頑固親父の鬼の顔 友人宅から胡桃の実を手土産に貰いました。胡桃を割るのが一苦労ですが、ありがたいことです。 ・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 泡立ち草風に揺らめく三角帆 泡立ち草荒れ地も一転華となし うなだるる雨に花の穂泡立ち草 生け花に折りて一輪泡立ち草 土手十間俺が縄張り泡立ち草 毎年、芒と泡立ち草との生存競争が繰り広げられていますが、今年は芒の方が勝っているように思われます... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 桐一葉風待ちがてに散り初めり 廃屋の屋根に一片桐の秋 桐の実や内に千なる子の宝 桐の実や振れば鈴鳴る巫女が舞 桐一葉残照赤く輝けり 鈴生りて天空高き桐の秋 美しい桐の花も終わって、今はすっかり総の実をつけた桐の木。今日は「桐の秋」「桐一葉」... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 白花と見れば薄紅藤袴 文添へて恋に一枝藤袴 藤袴千々の小花に千々の恋 胸に秘む匂ひ袋に藤袴 万葉に恋の歌あり藤袴 枯れてなほ匂ひ残れり藤袴 十月初めの頃より、秋の七草のひとつ藤袴が咲き出しました。枯れても良い匂いがするので、昔は匂い袋として... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 鎮守杜焚火の跡の団栗子 鎮守杜風に屋根打つ団栗子 腰を振る見よやおもしろ団栗独楽 毬(かさ)比べこれはどの毬団栗子 団栗や拾ひ比べて袴替え 鎮守杜に出かけると、至る所に団栗子が落ちています。団栗独楽で遊んだ昔を思い出します。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 桜紅葉透かせば淡き日の光 桜葉も老いの輝き紅葉かな 虫食ひはあばたに笑窪桜紅葉 鈍色も透かせば紅き桜の葉 桜紅葉見頃も知らず散り初めり 今年は台風の影響が少なく、真っ先に紅葉すると言う桜紅葉がまだ残っています。 ・・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 大樹かな垣乗り越えて柘榴の実 熟れ初めし実柘榴可愛おちょぼ口 御手一つ子安の柘榴鬼子母神 赤き実はルビーの譬へ柘榴の実 赤きことみ空に映ゆる柘榴の実 柘榴の実が真っ赤に色づき始めています。やがて実は裂けて赤い実を覗かせるようになります。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 青花梨夜寒に耐へて熟れを待つ 匂ひ来る移り香強き花梨の実 落つるとも虫も食はざり花梨の実 歪でも香りは甘き花梨の実 験担ぎ貧乏知らず花梨の実 今、大きな花梨の実が生っています。歪な形をした甘い香りのする実です。 ・・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 金木犀咲いて香りの独り占め 金木犀ほんに黄金の花ならば 金木犀老樹も金の花盛り 日差し浴び煌めく香り金木犀 上戸下戸酔ひに差は無し金木犀 金木犀庭に散り敷く金の粒 金木犀の咲く頃となりました。とても香りの強い花で、まるで金の粒のような花を咲... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き初めは花も黄金の花芒 月も良し無くも美し花芒 折り取りて月を愛でよと花芒 そよそよと風に白波花芒 風ともに山路下れば芒原 十月に入って、芒が花穂を出し始めました。最初は金色に輝き、後に白色に変わって行きます。 ・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 澄み渡る水面映して破れ蓮 無残やな雨風打たれ破れ蓮 破れ蓮矢折れ尽き果て古戦場 晴れぬれど見る人も無し破れ蓮 破れ蓮風蕭々と吹き渡り 夏の頃、緑濃い一面の蓮田でありましたが、今や雨風に打たれて「破れ蓮」状態になってしまっています。 ・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 寒露かなひねれば水もひんやりと 寒露かな狭庭に残る白き花 寒露かな六腑に沁みる酒の味 日溜りに鯉も寄り来る寒露かな 寒露かな老母は早も冬支度 今日八日は二十四節気の寒露の日、朝がぐっと寒くなってきて朝露も冷たく感じられる頃となりました。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 銀杏の実大樹振るへば音を立て 熱々や焼けば銀杏(ぎんなん)弾け飛び 茶椀蒸し色添ふ二つ銀杏の実 家苞にずっしり重き銀杏の実 ほろ苦は人生の味銀杏の実 十月に入り、銀杏の実が落ちてくるようになりました。こちらには銀杏の実の特産地があります。 ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 零れ落つ風待ちがてに芋の露 芋の葉も破れ名残の破れ笠 大味やぬめりも消えて親の芋 母が味子芋小鉢に煮転がし 葉掠れは実りの証芋の秋 秋の深まりとともに里芋の季節となりました。「芋の露」「芋の秋」などでいろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋うらら晴れ間見つけて墓参り 秋うらら昇ればすがき日の温み 秋うらら社の杜の返り花 新靴で軽くスキップ秋うらら 秋うらら幟はためく鎮守様 秋うらら今日の散歩は遠回り 暫く秋晴れの良いお天気が続きます。「秋うらら」でいろいろ詠んでみました。 ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 熟れ熟れて蔕も色づく柿の秋 夕空や日増しに色む柿の秋 柿の秋剥きて差し出す爪楊枝 豊けしや枝もたわわに柿の秋 高枝を突くな鴉木守柿 昨日、スーパーに出かけてみると、立派な富有柿がずらりと並べられて売られていました。柿の秋ですね。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 大なるは指の先ほど零余子蔓 零余子蔓触れればぽろりこぼれ落つ 不揃ひもありて逞し零余子蔓 蔓絡み葉陰に零余子隠れんぼ 香り立つ味もほこほこ零余子飯 味覚の秋になりました。酒のつまみに、混ぜご飯にもってこいの零余子(むかご)が取れる頃となりま... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 色淡き恋の思い出野紺菊 死して咲く民子悲しや野紺菊 花渡る蝶も恋する野紺菊 野紺菊すがしき色は日本晴 あな可愛折るに忍びず野紺菊 野仏に手折る一輪野紺菊 田の畔に野紺菊が咲いているのを見つけました。伊藤佐千夫の「野菊の墓」の花がこの野紺菊だ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます すくと立ち風に靡かず紫苑かな 花のごと澄みし青空紫苑晴 色も好し名も好し空に紫苑かな 背は高み折りて一房花紫苑 明けぬれば蝶も寄り来る紫苑晴 今、野紺菊に似ていますが、背丈の高いのが特徴の紫苑の花が咲いています。背丈の高いものは人の背丈ほど... 続きをみる