俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 木霊する初音はいつもほーほけきょ ほーほけきょけきょ三遍は谷渡り 鶯やお前花見に野に山に 耳澄ます心癒さる初音かな 初音聴く鳴けば口笛ほーほけきょ 遠鳴きて藪に木霊す初音かな 今、春の眠りから起こすかのように鳴く鶯の声を聴くようになりました... 続きをみる
2024年3月のブログ記事
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風揺れる野辺に明るき連翹花 花盛り香も芬々と連翹花 しだれ枝に黄金の花穂連翹花 花の香に蜂も寄り来る連翹花 連翹花手折れば花のこぼれ落つ 黄色でしだれ枝の花穂が美しい連翹(れんぎょう)が咲いています。春を感じさせる明るい雰囲気を持った花です... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます。 明かきこと今が盛りと四手辛夷 暮るるとも花なほ明かき四手辛夷 吹く風に千々に乱れて四手辛夷 甘き香に鵯も誘はれ四手辛夷 四手辛夷細枝に淡き紅の幣 今、辛夷でもとても華やかな四手辛夷が満開です。薄紅色で甘い香りがあります。 ・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 空一点雲上高く揚げ雲雀 揚げ雲雀恋路は高き雲の上 ぴちゅるちゅる一転ちゅるちゅる落ち雲雀 落ち雲雀地に落ち一瞬影消ゆる 子を護り鳴いてここぞと揚げ雲雀 天気が良いとき、麦畑などの上空から、よく雲雀の鳴く声が聞こえてきます。縄張りを護る為に「... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 孔明が命の花と諸葛菜 花盛り己が天下と諸葛菜 諸葛菜吹かば胡蝶の花の舞 諸葛菜色は貴なる知恵の花 天下取り知恵の孔明諸葛菜 今、「紫花菜」、別名「諸葛菜」が満開です。三国時代の軍師、諸葛孔明に因んだ花です。 ・・・・・・・・・・・・・ 第二... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 土佐水木風吹き鳴らせ花の鈴 夜さ来いは悲恋の涙土佐水木 南国の光あふるる土佐水木 黒潮に花の香のせて土佐水木 伝ひ落つ雨の雫や土佐水木 今、土佐水木の花が満開です。花期は長く、黄色の春の花の中で最後を飾る花です。 ・・・・・・・・・・・ 第... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 松が枝の彼方に浮かぶ春の月 澄み渡る深更明かき春の月 昇りては星影も無し春の月 明かくともなぜに物憂い春の月 気も温む風はそよ風春の月 雨がちな日が続きましたが、気も温み、小雨程度の雨で済み、春の月が見られるようになりました。 ・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や人事、動植物を愛で寿ぎます 新古今勅選あまた西行忌 花に月愛でて満願西行忌 西行忌歌を枕に旅寝かな 西行忌旅路は遠きみちの果て 西行忌笠を阿弥陀に一人旅 旧暦2月15日の今日3月24日は、新古今集で有名な歌人の一人西行が亡くなった日です。 ・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます ほれここに割れ目見つけて菫草 首傾げ小雨欲し気に菫草 菫草衣は尊と濃紫 花可愛摘むに摘まれぬ菫草 菫草青きは春の空の色 ここもまた色もとりどり菫草 陽だまりに菫草が花を咲かせています。ちょっとした石や土の割れ目を見つけて咲く生命力強い花です... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き初めし土手の陽だまり鼓草 晴れ空に草萌え映ゆる鼓草 咲き初めは摘むも短し鼓草 お揃ひの黄帽子可愛鼓草 明かきこと青空映ゆる鼓草 蒲公英が咲き出しました。鼓草とも言います。咲き初めは丈も短く、地に張り付くように咲いています。 ・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花盛り香りも仄か紫木蓮 吹かざれば焔のごとく紫木蓮 紫木蓮悩まし恋の花の色 咲き継ぎて赤き火灯す紫木蓮 もくれんは白地にあらず紫木蓮 今、紫木蓮(しもくれん)が咲き出しました。木蓮と言えば、本来、この紫木蓮のことを差します。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます さやけしや地に花韮の星の影 花韮や汝は紫の薄衣 花韮や内に小さな花笑窪 花韮を手折れば匂ふ指の先 花韮や白地に空の青染めて 今、薄紫の花韮が満開です。韮の花とは別物で、花はそれより大きく真ん中が窪んでいます。 ・・・・・・・・・・・ 第二天... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 晴れ空にそぞろ歩けば木瓜の花 緋の色は元気の印木瓜の花 目出度きは白に緋もあり木瓜の花 色ボケも老いてまたよし木瓜の花 やんちゃして叱られ泣いて木瓜の花 庭の木瓜に花が咲き出しました。緋の色が美しく、中には更紗木瓜と言って紅白のものもありま... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 彼岸西風恵方違へて寺参り 彼岸西風亡母の行方風に訊く 伝ふるは仏の教へ涅槃西風 吹き払ふ俗世の穢れ涅槃西風 出漁や吹かば大漁彼岸西風 お彼岸の頃、西方浄土から吹く西風を「彼岸西風」(ひがんにし)とも、涅槃西風(ねはんにし)とも言います。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、人事に自然そして動植物を愛で寿ぎます 偲びては合はす掌彼岸入り 春彼岸聴きし法話も夢うつつ 残り花花無き墓に彼岸入り 楽しみはお時の料理彼岸入り 彼岸入り店頭並ぶ団子餅 今日17日は春の彼岸の最初の日、彼岸入りの日です。中日は20日となります。 ・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 青空や荒地に白き花薺 花絵文字書くのも難し花薺 花薺摘みて子供等飯遊び 荒地咲く小花は可愛花薺 葉を折りて振ればぺんぺん花薺 荒地に群れ咲く薺(なずな)の花。振ると音がするのでぺんぺん草とも言います。 ・・・・・・・・・・・・ 超天上天界便... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き初める白穂美し雪柳 香り来る花はしだれ枝雪柳 雪柳乱るは風の通り道 滝のごと咲くも美し雪柳 白髪も花なら嬉し雪柳 雪柳の白い花が咲き出しました。枝垂れ咲く花穂は美しく、風に靡けば、流れる滝のような風情を見せます。 ・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 長閑しや窓辺にちちと鳥の声 麗らかや野辺で花摘む子供連れ 長閑しやボールボールと子等の声 麗らかや上着いらずの午後の空 長閑しや日照る窓辺でうつらつら お天気の良い日が続きます。強い風さえなければ、とても心地よい毎日です。そんな天気を「長閑... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます そよ吹けば風も緑に麦青む 麦青む澄ませばここも鳥の声 見晴るかす隣家は遠く麦青む 麦青むここは新田干拓地 麦青む青天直下雲も無し 麦の緑が濃くなってきました。こちらは、かつての干拓地に広大な麦畑が広がっています。 ・・・・・・・・・・・・ ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 川を背に姿見映す青柳 しだれ枝に花は隠れて柳の芽 青柳取りて確かむ花の色 青柳風にその枝の絡みつき 青柳その枝解れど乱れ髪 川の柳も芽吹いて青柳となっています。糸柳とも言います。いろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・・・・・・ 超天上天界... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 雨待つか木蓮白き手を伸べて 御手合はす仏が化身白木蓮 白木蓮咲きて花枝の隠るほど 裾乱す花にそよ風白木蓮 美しや天女が衣白木蓮 春の陽気に誘われて木蓮の花が咲き出しました。花は大きく、仏様が手を合わせているようにも思えます。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 囁きはにゃんと苦手よ浮かれ猫 浮かれ猫人の夢路の邪魔をして 帰りなば昼はうたた寝春の猫 老いてなほ恋路たくまし春の猫 匂ひ立つ抱けばごろごろ恋の猫 夜になると出かけて行って、鳴き騒ぐ浮かれ猫が現れる頃となりました。誰も目覚めてしまいますね。... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 昔はも滋養知らずに土筆和え 土筆摘み屈みてしばし腰手かな 筆の花スギナが親と思はざり 群がりて土手の陽だまりつくしんぼ お手伝ひ母が土筆の袴取り つくつくしどれもどんぐり背比べ 土筆が出ているのを見かけるようになりました。今では、スーパーの... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花山茱萸花は黄金の日本晴れ 一天に星散りばめて花山茱萸 風の神吹いて散らすな花山茱萸 花山茱萸掛けて知らせん恋の鈴 黄金なす折りて取りたや花山茱萸 今、花が黄金色の華やかな花、山茱萸(さんしゅゆ)が盛りです。いろいろ詠んでみました。 ・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き誇る我が世の春とサイネリア 艶めかし花はビロードサイネリア 色もよし恋のときめきサイネリア サイネリア花屋彩る季(とき)の花 サイネリア色は五色蛇の目傘 華やかな色の春の花、サイネリアが花屋の店頭に並ぶようになりました。いろいろ詠んでみ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 甘き香や向かう三間花馬酔木(あしび) 花馬酔木振りて鳴らさん花の鈴 花馬酔木舞妓が髪の花飾り 花馬酔木花房白き母の胸 甘き香や身も酔ふほどに花馬酔木 今、馬酔木の白い花房が満開になっています。とても甘い香りがします。 ・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 地虫出づ温むは目覚め朝の雨 啓蟄や虎視眈々と鳥の群れ 花に蟻地虫も出づる頃となり 花の香に誘われ地虫穴を出づ 啓蟄や朝寝も今日は早よ起きて 今日は「啓蟄」(けいちつ)です。地虫も穴から出てくる時期となりました。 ・・・・・・・・・・・・ 天... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 甘き香に色はとりどりチューリップ チューリップ蜂は得意の花潜り チューリップ故郷遠き水の国 散り初めは花弁一つチューリップ 赤白黄青も欲しけれチューリップ 公園の花園にチューリップが咲き乱れています。チューリップは故郷はオランダ水の国です。... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 香り来る三椏花の風モビル 三椏の花は三叉やさんさ節 三椏の花を頼りに古寺巡り 三椏花咲いて蜂巣に灯を点し 雨降らば三椏花の傘を差し 三椏の花が咲き出しました。とても群れ咲くと甘い香りがする花です。 ・・・・・・・・・・・・ 天寿国便り・・昨... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 沈丁花赤芽も咲かば白十字 甘き香や深息一つ沈丁花 帰りなば癒しの香り沈丁花 香り好し蜂も寄り来る沈丁花 一輪も香は芬々と沈丁花 香りの強い甘き香の沈丁花が咲き出しました。香りを中心にいろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・・・・・ 天寿国便... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風光る川面にきらり魚の影 風を背にペダルも軽し風光る 風光る白壁映す影も無し 風光る木漏れ日揺れるガラス窓 脚軽き午後のジョギング風光る 畔に花空に白雲風光る 天気の良い風がそよ吹く日和を「風光る」と呼びます。一昨日はそんな日和でした。 ・... 続きをみる