俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 髪のごと風吹き乱る萩の花 吹く風に咲きてはこぼる萩の花 くくり萩花枝の風に吹かるまま 手折りては花の簪萩の花 坂の道参道埋む萩の花 今、萩の花が花盛りです。大きな株は枝垂れ枝が美しく、風が吹くと風情があります。 ・・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
2023年9月のブログ記事
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 芋芒(いもすすき)千古の習ひ望の月 明かきこと閉じれば浮かぶ望の月 満天の星を隠して望の月 三更や甍も明かき望の月 三更・・PM11:00からAM1:00 朧月さるも目出度や望の月 今日二十九日は中秋の名月、満月です。芋名月とも言い、芒と... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風揺れるコスモス花のフラダンス 描きてし色は五色秋桜 柳腰風にゆらゆら秋桜 地を埋む今花盛り秋桜 風に揺れ蝶も寄り来る秋桜 秋の野原と言えば、秋桜・コスモスの花ですね。色とりどりのコスモスの花が咲き継いでいきます。 ・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 豊穣の風はそよ風稲の秋 空は青地は黄金色稲の秋 海底も今は豊穣稲の秋 尾張路は四方四里や稲の秋 稲穂波首覗かせて鷺の影 稲穂が出で早や稲刈りが始まっています。豊かな稲穂の垂れる実りの秋をいろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・・・・・・・ ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 有り無しや踏みて確かむ落とし栗 喜んで拾へばむなし虚栗(みなしぐり) 三つ栗や返せば嬉し笑ひ栗 茹で焼いて栗万年の縄文期 甘き香や湯気ほこほこの栗御飯 秋の味覚、栗が店頭に並ぶようになりました。毎年、山持の友人から栗の頂き物があります。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 赤い実や童話書けそな烏瓜 烏瓜枯れても残る日の温み 恋結ぶ内に玉づさ烏瓜 玉づさ・・手紙のこと 烏瓜内には尊と大黒天 陣取りやこれが目印烏瓜 荒地の野に蔓が絡みついて、烏瓜の実がぶら下がっているのを見かけるようになりました。色づくと赤に黄に... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋涼し天空高き千切れ雲 秋涼し風もそよ吹く朝ぼらけ 秋涼し供華も新し石仏 秋涼し交はす挨拶心地よき 秋涼し寝際の夜風窓を閉め 秋涼し雲居に翔ける旅心 暑さも秋の彼岸が過ぎると和らいでいくと言います。秋涼しでいろいろ詠んでみました。 ・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、人事や自然や動植物を愛で寿ぎます 秋彼岸花花花の墓詣 秋彼岸雀もちゅんちゅん墓参り 秋彼岸寄り来る者は爺と婆 合掌や心新たに秋彼岸 秋彼岸法話聴くのも夢の中 二十日からお彼岸に入り、今日がお中日です。各地で彼岸会が行われます。 ・・・・・・・・・・・・・ 超天上界便り... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き誇る天上一華曼殊沙華 曼殊沙華蕊の千手(せんじゅ)は慈悲の色 針のごと触るれば毀る曼殊沙華 曼殊沙華天界蝶は翅広げ 隠れ里畔に名残の曼殊沙華 魅せられて蝶も寄り来る曼殊沙華 お彼岸になり、真っ赤な彼岸花・曼殊沙華が咲き乱れる頃となりまし... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 鎮守杜静もる道に蓼(たで)の花 赤まんまこそげ落として飯遊び 草染めは色こそ優れ藍の花 お造りのつまに一房蓼の花 房垂るる鎮守群れ咲く蓼の花 今、雑草に混じって、可愛い蓼の花が咲いています。赤まんまとも言い、飯事遊びで使われました。 ・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花見つけ木陰出づれば秋の蝶 雨上がり濡れし叢(くさむら)秋の蝶 お似合ひの花はコスモス秋の蝶 ほれここに気紛れ胡蝶秋の蝶 狂ひ咲き小花求めて秋の蝶 秋も半ばとなり、ようやく秋生まれの紋黄蝶などが飛ぶようになりました。続いて紋白蝶も 飛ぶよう... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、人事に自然や動植物を愛で寿ぎます 糸瓜忌や生きる希望のへちま蔓 百二十俳史の基(もとい)糸瓜の忌 獺祭忌(だっさいき)写生句三字は教科書に 子規の忌や今はどこでも草野球 柿の句に古都をぞ偲ぶ糸瓜の忌 正岡子規が亡くなって120年余を迎えます。今日は彼の命日です。いろい... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、人事や自然や動植物を愛で寿ぎます 敬老日契りて久し夫婦松 ありがたういつも忘れず敬老日 老いてなほ一病息災敬老日 敬老日旅行するのは呆け防止 好き嫌ひ無くて長生き敬老日 頼られる内が華なり敬老日 今日十八日は「敬老の日」。高齢になって詠むとこんな風になります。 ・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、人事に自然や動植物を愛で寿ぎます 牧水忌愁ひを旅の友として 人生は旅と心得牧水忌 恋愁へ酒飲んだくれ牧水忌 牧水忌酒一升の大酒豪 牧水忌自分探しも道半ば 今日は、歌人・若山牧水の命日です。酒を愛し、酒の為に若くして亡くなってしまいました。 ・・・・・・・・・・・・・ ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 枝豆や食めば程よき塩加減 大莢に豆は三つ入り月見豆 酒つまみビールつまみに月見豆 ふくるまで食べて止まらぬ月見豆 月無くも今宵つまみに月見豆 九月二十九日は十五夜・中秋の名月ですが、十月二十七日の十三夜は栗名月とも豆名月とも言います。枝豆は... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 茶花に好し蕾が華と花芙蓉 一日花供花には惜しき花芙蓉 薄紅は君が頬紅花芙蓉 八重も好し乱れ縮れて酔芙蓉 日に酔ふて花も赤らめ酔芙蓉 末広や咲くも目出度き花芙蓉 美しい芙蓉の花が咲いています。一日花で満開になることはなく、少しずつ咲きつないで... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風吹けどずんと構へて青瓢(ふくべ) 中抜けばその身は軽き青瓢 青瓢腰のくびれが気に掛かり 青瓢孝子が注ぐ滝の水 呑兵衛はふくべ枕に高鼾 馬印先に逆さの金瓢箪 瓢箪の実が大きくなっています。まだ青いものを青瓢(ふくべ)と言います。瓢箪は二つに... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 実紫鎮守彩る守り玉 雅かな見目も麗し式部の実 玉梓(づさ)につけて恋文式部の実 実紫小粒も貴と濃紫 総生りてしだれ枝長き式部の実 空晴れて川面に碧き式部の実 今、「式部の実」が総生りになっています。「実紫」とも言い、総生りになった濃紫の玉が... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 藪蘭の花は薄紅秋の色 藪蘭や花穂にそよぐ秋の風 藪蘭の陰にころころ秋の虫 山菅(やますげ)や葉折りて作る秋日笠 山菅を歌の枕に秋を詠み 今、庭の縁取りに使われる美しい藪蘭が咲き始めました。和名を山菅とも言います。まだ季語にはなっていません。... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 心地よき夜風に流る虫の声 虫の音や聴いて窓開く終ひ風呂 何虫や夜風に伝ふ虫の声 今宵もか土手の叢(くさむら)虫の宿 声競ふ一夜の恋や虫時雨 耳澄ますそは子守唄虫の声 秋めいてきて、虫の声を聴くようになりました。秋の夜長の虫の声は耳に心地よい... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き残る淋しき野辺の秋薊 花一つ野辺に色添ふ秋薊 風震へ雨に震へて秋薊 棘あるに摘むに摘まれず秋薊 秋薊濡れて棘葉も柔らげり 薊は春の季語ですが、花期が長く、夏薊とも秋薊とも詠まれます。 ・・・・・・・・・・・・ 超天上界便り・・昨日は、小... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花簪(かざし)細身に白き韮の花 あな可愛蝶も舞ひ来る韮の花 花盛る野辺に明るき韮の花 風そよぐ小花可愛や韮の花 日は暮れて狭庭に白き韮の花 晩夏の頃から咲き出す韮の花が今咲いています。匂いの強い草花で、雑草ですが、花は可憐な姿をしています。... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花見つけ野に足濡らす白露かな 白露かな消えざるうちの朝支度 白露かな草野に季(とき)の花を摘み 白露かな朝間の木々の淡き影 白露かな空にぽっかり綿の雲 今日八日は二十四節気の「白露」です。朝露がみられるような季節に入ります。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 酸っぱさはみかんの証青蜜柑 汁が飛ぶ皮の薄さよ青蜜柑 青蜜柑小振りも初と買ひ求め 手土産に薄黄もめでた青蜜柑 喉に好し口潤はせ青蜜柑 普通の蜜柑はまだ青いのですが、早生蜜柑は高価ですが出回っています。早生蜜柑をいろいろ詠んでみました。 ・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます ほろ苦も滋養の証ゴーヤの実 苦瓜や色まぬ内が旬にして ほろ酔ふにほどよき苦さゴーヤの実 咲き残る花は徒花ゴーヤの実 苦瓜のサラダつまみに昼の酒 食べ頃やちょいと太めのゴーヤの実 夏の終わりごろから、ゴーヤの実がすくすく育ち、今が食べごろとな... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 迷ひたり小振りも高値初秋刀魚 腸の苦さも秋刀魚味の内 七輪や焼けば懐かし秋刀魚の香 初秋刀魚鯖に劣らぬ光り物 焼き秋刀魚脂のジュジュとこぼれ落ち 秋刀魚の季節なのですが、不漁続きで高値で売られており、買うのをためらったりします。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 葡萄棚枯れて葉陰に実を残し 箱入りや実はずっしりと黒葡萄 ピオーネは豊穣極む濃紫 黒葡萄食めど其の実の余るほど 種なしや食めば甘き香黒葡萄 葡萄が店頭に並ぶようになりました。猛暑で発育が早かったようです。黒葡萄でいろいろ詠んでみました。 ・... 続きをみる
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ネットより拝借 俳句は言霊です。季語を通して、人事、自然や動植物を愛で寿ぎます 哀しきはをわら恋唄風の盆 踊り来る胡弓哀しや風の盆 編み笠をちょい深被り風の盆 法被着て男舞ひ来る風の盆 夜も歌ひ踊り明かして風の盆 坂十町踊り流して風の盆 越中八尾のおわら風の盆が始まっています... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます まだ青し杜の水際数珠の玉 お手玉に姉や集めて数珠の玉 あな不思議玉に穴ある数珠の玉 数珠づくり選ぶ黒玉数珠の玉 鎮守杜ここが結界数珠の玉 用水とか水辺によく見かける数珠の玉。実に穴が空いており、いとを通して数珠を作りました。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 日和好し眼前白き蕎麦の花 荒地には荒地の利あり蕎麦の花 止まりては香り確かむ蕎麦の花 心地よし吹かば白波蕎麦の花 過疎村も一時の華蕎麦の花 蕎麦の花実生二か月今が華 北陸の方に出かけると、過疎の村にも一面真っ白に蕎麦の花が咲いている風景が見... 続きをみる