俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物、人事を愛で寿ぎます 幟立て声も懐かし焼き芋屋 焼き芋や割ればほこほこ黄金色 焼き芋屋焦げし軍手の指の先 壺焼きや芋焼く底の赤練炭 美味きこと栗より甘き十三里 焼き芋の美味しい季節になりました。焼き芋は「栗より」甘いので、九里+四里で十三里とも呼びます。 ... 続きをみる
2022年11月のブログ記事
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 大の字やお茶も温びぬ日向ぼこ 赤々と火照る眼裏日向ぼこ 心地よし頬も赤らむ日向ぼこ うたた寝や夢は寸刻日向ぼこ 日向ぼこラジオは午後の子守唄 座蒲団を折りて枕に日向ぼこ 晴天でも風の冷たい時、部屋に籠って窓辺で午後のうたた寝もいいものですね... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 輝けど冬天星の瞬かず 木曽三川川面を埋む冬銀河 宙(そら)の果て一際大きオリオン座 冬星座遍路に同じ八十八 冬昴(すばる)天空高き六連星 冬北斗七星天をこぼさざる 冴えわたる冬の夜空に輝く星々を俳句ではいろいろ詠んでいます。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 濡れそぼつ冬田の株の淡き影 静もりて眠りは深き冬田かな 吹く風に襟立て歩む冬田道 陽に温む日差し眩しき冬田道 冬の田や陽だまり遊ぶ鳥の影 すっかり刈田となった冬の寂しげな風景をいろいろと詠んでみました。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 超天... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 枯芙蓉偲ぶは往時花の影 天を突く数こそ知らね枯芙蓉 御手合はす仏が姿枯芙蓉 華無くも風雅の極み枯芙蓉 末広や枝先どこも枯芙蓉 枯芙蓉日差しに淡き影落とし 美しかった芙蓉の花も散って、すっかり枯芙蓉になっています。枯芙蓉はわび・さびを感じさせ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 写真はネットより 銀杏散る風にはらはら落ち葉道 目に優し銀杏落葉の日の温み はらはらり落ちて止まざる木の葉雨 風吹かれ落つれば流る木の葉舟 栞よし散りし木の葉の色模様 紅葉も銀杏の黄葉も今ではすっかり葉を落としてしまいました。風に吹かれて... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物に人事を寿ぎます。 銀シャリや新米食べて感謝の日 我妻はやりくり上手感謝の日 家事休み昼は外食感謝の日 感謝の日介護疲れも一休み 感謝の日貰ひて嬉し奉仕券 今日は「勤労感謝の日」です。昔こどもから貰った「奉仕券」のことが思い出されます ・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 冬うらら小鳥も枝で微睡(まどろ)みぬ 冬うらら昼餉の後の薄眠り 冬うらら話せば尽きぬ女どち 風そよぐ小春の空の千切れ雲 冬うらら連山遥か雲も無し 昨日は夜の雨が止んだ後、とても清々しい「冬うらら」な「小春日」となりました。 ・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風そよぐ皇帝ダリア冬の園 冬天を突いて皇帝ダリアかな 北風(きた)三日皇帝ダリア咲き初めり 咲き競ふ皇帝ダリア冬の華 寒風は我らが味方皇帝ダリア 軒を越えるほどに背の高い「皇帝ダリア」が咲き出しました。背か高く大きな花はすぐに気が付きます。... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や人事、動植物を愛で寿ぎます 往き帰る誰知らぬ間に神の旅 風無くば星を頼りに神の旅 神の留守知らず詣る七五三 神の留守留守居は堅き竈神 八百万良縁結ぶ神の旅 十一月は旧暦月名で神無月。神々が出雲大社に集う月です。「神の留守」「神の旅」でいろいろ詠んでみました。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 大き葉に小花可愛や花八つ手 蜂も来る陽だまり恋し花八つ手 拳骨や小蜂が突く花八つ手 グー出せばみんなお相子花八つ手 突き出だす天狗が拳花八つ手 八つ手の花が咲き出しました。小花が毬状に咲く目立たぬ花ですが、甘い蜜を求めて蜂などがやって来ます... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 香り立つ切ればたちまち冬の菊 日和好し小花も凛と冬の菊 花埋む陽だまり明かき冬の菊 冬の菊花咲き十日色褪せず 誰が添えし石の地蔵に冬の菊 今、冬の菊が満開です。冬菊は花期が長いので、うんと楽しめます。 ・・・・・・・・・・・・・ 超天界便り... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 小春日は小花求めて長歩き 小六月浮世の憂さも空に消え そよ吹きて小春の空の千切れ雲 妹ともに名所訪ねん旅小春 御社は子連れ賑はし小六月 蝶二つ小春日戯む午後の庭 冬うららかな暖かい陽気の冬は、「小春日」「小六月」とも言われています。いろいろ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 侘助は点茶の極みわびの花 おちょぼ口見るもいぢらし侘助は 盛りても侘助淋し二三輪 侘助は花一輪が良く似合ひ 雨に濡れ黙し語らず侘助は 今、小さな椿とでもいうのでしょうか、侘助の花が咲いています。名前通り、ひっそりと咲くところが特徴です。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 茜空染めて輝く枯芒 枯れてなほ華を忘れず枯芒 この地にも狐の話枯尾花 散りてなほ輝き増せり枯尾花 枯野原群れて千畳枯芒 冬に入り、白い枯尾花を見かけるようになりました。河川の枯芒の群落は壮観ですね。 ・・・・・・・・・・・・・・ 超天界便り... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き初めは白き山茶花晴れの空 山茶花や白地に蕊の黄映えて 山茶花やこぼれば白き土の上 新垣根咲けば香し姫椿 山茶花は白無垢似合ふ嫁が花 冬に入り、さきがけの白山茶花が咲き出しました。一日花でこぼると花弁を一片一片散らします。 ・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 大粒や摘みて金柑丸齧り 酸っぱさは朝の気付けに青金柑 熟れを待つ金柑空に鵯(ひよ)の声 皮を食むことの不思議さ実金柑 棚売りは大粒揃ひ実金柑 今、庭の金柑が枝もたわわに実っています。皮を剥いてその皮を食べるのがこの実の特徴です。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 石蕗(つわ)咲いて路地裏明かき灯を点す 明けぬれば葉上二尺石蕗の花 蝶無くも花の黄明かし石蕗の花 凛と咲く静もる庭や石蕗の花 菊ならね反りし花弁石蕗の花 今、石蕗の花が満開です。半日陰を好み、北側から咲き出します。色花の少ない冬を明るくしま... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 冬立てり明けに輝く月の影 冬来たる蜂は何処へ空蜂巣 冬立ちぬ今日は熱めの終ひ風呂 冬立ちぬ今宵は皆で鍋突き 冬立ちぬ狭庭の木々の淡き影 今日七日は立冬です。暦の上で冬に入りました。今年は暖かめの秋でしたが、いよいよ寒くなります。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 秋惜しや冬花早も咲き初めり 木漏れ日の恋しき光暮の秋 しとしとと秋の名残の小糠雨 行く秋や沈む夕陽に日を数え 夕餉待つ暮るるも早き暮の秋 行く秋や夜寒に移る季(とき)を知り 立冬まであと一日となりました。「行く秋」「暮の秋」「名残の秋」でい... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 明け行くも恋し温もり冬近し 入れし茶も早や温みけり冬近し 湯上りは冷えて着重ね冬近し 見上ぐ空星も冴え冴え冬近し 冬近し夜寒に恋し酒の盃 七日の立冬まであと二日となりました。日増しに寒くなっていきます。冬近しでいろいろ詠んでみました。 ・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 紅葉の始めは桜並木道 鈍色も透かせば紅き桜紅葉 木漏れ日に綾なす光桜紅葉 桜紅葉見頃知らずに散り初めり 盛れども愛づる者無し桜紅葉 紅葉の先駆けとなるのが桜です。散り初めも桜です。そしてこれを桜紅葉と呼びます。 ・・・・・・・・・・・・・ ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 文化の日始めは開化明治帝 文化の日戰知らずに古希を過ぎ 歌俳句詠んで十年文化の日 コロナ禍も催事忘れず文化の日 文化の日平和も人智ありてこそ 文化の日訪ねて歩く歌枕 今日は文化の日。戦争も無く平和な日々が続いていましたが、そろそろ平和ボケも... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 鬼門には赤き礫(つぶて)の実南天 鬼門には古家どこも実南天 実南天光るは赤き珊瑚玉 喰ひ漁る鳥は鵯(ひよどり)実南天 つまに好し小葉が色添ふ実南天 鈴生りてここが結界実南天 家の鬼門に植えられる南天の実が色づき始めました。冬になるとその実も... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 澄みし香や白菊早も咲き初めり 花埋む色はとりどり菊畑 眉目(みめ)もよし小菊集めて菊人形 供華に良し捧ぐは白き菊の花 菊日和白は日差しによく映えり 秋の菊が先週より咲き出しました。色もとりどりですが、やはり白菊が日に映えるように思われます ... 続きをみる