俳句は言霊です。季語を通して、人事に自然や動植物を愛で寿ぎます 鯉のぼり風神息を吹き込めり 鯉のぼり幟に託す親の愛 吹き流し五色の色に彩られ 風孕み天空高き鯉のぼり 邪気祓ふ横には猛き鍾馗様 子供の日に向けて、一か月ほど前から鯉のぼりが揚げられています。少子化の影響で見かけるのも少なくなりました。... 続きをみる
2023年4月のブログ記事
-
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 弾け咲く夏の始まり花空木 吹く風にこぼれど尽きぬ花空木 鈴生りて四方に枝垂れる花空木 日和好し匂ひは甘き花空木 雲も無し月夜に明かき花空木 今、甘い香りの卯の花・花空木が咲き乱れています。生垣としてよく植えられています。 ・・・・・・・・・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 春蘭を約(つづ)めて人は蘭と言ひ 洋蘭に負けぬ清楚さ春蘭は 春蘭の花は太根のあればこそ 香は失せど花は散らざり春蘭花 春蘭は己が香に酔ふ蝶のごと 我が家の春蘭が咲き出しました。春蘭の特性を掴んで、いろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・・・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 亀鳴けり温む水辺の恋の歌 亀鳴けり雨が恋しと首を出し 亀鳴けり押すな押すなと石の上 亀鳴けり水面に浮かぶ泡の粒 万年の汝(なれ)に髭無し亀鳴けり 迷ひ亀酒飲ませれば亀鳴けり 季語の中でも詠みにくい「亀鳴く」にチャレンジしてみました。最後の迷... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 深緑葉剣守る君子蘭 君子蘭色は目出度き朱(あけ)の色 色も良し誇りも高き君子蘭 すくと立つ四方に敵無し君子蘭 龍がごと四方に火を吐く君子蘭 大鉢や根はずっしりと君子蘭 今、お目出度い花としてよく贈られる「君子蘭」が美しい花を咲かせています。... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 緑なす園に真白き手毬花 風が突く風にゆらゆら手毬花 大手毬咲き初め淡き緑色 手のひらにのせて突きたや手毬花 雨濡れて枝垂るは大き手毬花 小手毬の花を一際大きくしたような、また白アジサイのような大手毬の花が咲いています。咲き初めは薄緑色をして... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 首傾ぐ弥勒がごとく花紫蘭 咲き揃ふ白に紫花紫蘭 風そよぐ花のさざ波花紫蘭 紫蘭咲く大き葉舟に花乗せて 紫蘭咲く蕾は青き筆のごと 今、狭庭の紫蘭が満開となりました。大きな葉に比して細い茎と大きな花で風によく揺れています。 ・・・・・・・・・・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 白詰や畔の緑に色添へて 幸探し見つけ四葉のクローバー 白詰や姉やが編みし首飾り 草薫る昼の褥(しとね)に苜蓿(うまごやし) クローバー四葉に恋の願を掛け 白詰草被るは揃ひ白帽子 畦道をあちこち歩くと白詰草の群落に出くわします。クローバーとも... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 背に負ひて産毛やさしき母子草 母子草背(せな)に燦燦日の温み 昔はも草の餅つき母子草 背に負ひし子宝多き母子草 子をあやす風の揺り籠母子草 田の畔に、今母子草がいっぱい咲いています。蓬の他、昔はこれを摘んで草餅の原料としました。 ・・・・・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 世世に継ぎ世世に愛でにし藤の棚 艶姿流る川面に藤の花 藤の花花を梯子に熊ん蜂 若藤や木漏れ日淡き藤の棚 風止みて夕暮れ重き藤の花 色香好し丈もまた好し藤の花 日和好し藤の花見て野点かな わが故郷は、藤の花の名所。三千畳もある藤棚を眺めに観光... 続きをみる
-
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 恵み雨百穀百花穀雨かな 季(とき)巡り天地巡りて穀雨かな 長雨も大地の恵み穀雨かな 百穀も一雨が始め穀雨かな 穀雨かな今が買い時種苗店 穀雨かな降らば軒端に鉢並べ 今日二十日は、二十四節気の穀雨です。雨が実りの雨となり、苗の植え時となります... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 株五百色もとりどり牡丹園 花弁を風翻す白牡丹 青牡丹淡きは澄みし空の色 黄ぃ牡丹色地は浅黄花衣 紫も見れば影あり黒牡丹 緋の牡丹花に恋する熊ん蜂 今、牡丹園は花真っ盛り、牡丹は雨に打たれるのが苦手で、雨に打たれぬうちに見に行くのが良いでしょ... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 大樹かな狭庭に大き躑躅山 花躑躅吸ひて確かむ蜜の味 花躑躅散るも儚き蕊の跡 咲き満つる色もとりどり躑躅山 薄紅に淡き口づけ花躑躅 華やぎはひと時のこと花躑躅 庭の躑躅が咲き出しました。満開も間近です。大樹は花の小山のごとく咲き満ちます。 ・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 枝垂れなば小手毬風に柳腰 花付きて小手毬花枝隠るほど 見目も良し香も良し枝垂れ団子花 花埋む小手毬蜂も惑ふほど 花盛り小花連ねて団子花 手毬花,小手毬が咲き出しました。そして、見る間に花枝豊かなしだれ枝になりました。 ・・・・・・・・・・・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 薄黄好し幸呼ぶ花と木香薔薇 木香薔薇生垣縺(もつ)る花簾 生垣に小花は八重の木香薔薇 木香薔薇花を梯子の熊ん蜂 木香薔薇薄黄に八重の花衣 今、木香薔薇が咲き出しています。棘の無い小花のバラで、育ちかよく生垣に使われています。 ・・・・・・・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 荒地咲く可愛や野辺の春薊 花一つ野辺に色添ふ春薊 山にあり野にも花あり春薊 崖路に色も鮮(あたら)し春薊 棘あるも忘れて摘みぬ春薊 昨日は、野辺の荒地に咲く、薊の花を見つけました。平地ではあまり見かけなかったので、驚きました。 ・・・・・・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 都忘れ色地は著(しる)き濃紫 恋すればその名忘れず都忘れ 都忘れ前世は数寄な人ならん 乱れ咲く季(とき)を忘れず都忘れ 嬉しきは鄙(ひな)にこの花都忘れ 今、「都忘れ」の花が満開です。濃紫の花が特徴で、「江戸紫」とも言います。 ・・・・・・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 満天星(どうだん)は花のビーズの衣着て 風吹かば鳴らせ満天星花の鈴 空晴れて地に満天星の花が咲き 盛りなば浅黄も白き満天星花 鈴生りて蜂も寄り来る満天星花 今、満天星の花が鈴なりに咲いています。とても甘い香りがして、蜂などが集まって来ます ... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花の山四方埋め尽くす芝桜 晴れの空色香ほろ酔ふ芝桜 子雀が花かくれんぼ芝桜 大の字で寝たや花園芝桜 芝桜盛りて花に影も無し 花埋む蝶も高見の芝桜 今、芝桜が満開を迎えています。甘い香りが丘の全面を覆い尽くし漂ってきます。 ・・・・・・・・・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 薄紅もまた好し明けの花水木 晴れ空に色も眩しき花水木 浮かびしは白き花雲花水木 花水木其は外つ国の桜花 花水木舞ひし胡蝶と違ふほど 今、花水木が満開です。アメリカに送った桜の代わりに、送られて来たのがこの花水木でした。 ・・・・・・・・・・... 続きをみる
-
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 老松や千代をつなぎし松の芯 朝ぼらけ木漏れ日明かき松の芯 仰ぎ見ゆ高枝聳ゆ松の芯 古家も立ちて目出度き松の芯 鳥も来よ花は無くとも松の芯 こぞり立つ風に不動の松の芯 松の木をよく見ると、松の芯がにょきにょきと伸びているのを見かけます。目立ち... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き初めは摘むに短し鼓草 咲き初めし土手の陽だまり蒲公英黄 お揃ひの黄帽子可愛鼓草 お日様の元気貰ひて蒲公英黄 眩しきは花の絨毯蒲公英黄 蒲公英がごく普通に見られるようになりました。どんどん増えて黄色い花の群れが出来上がります。 ・・・・・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 紫雲英摘む野駆けし昔偲びつつ 道草をするなと言はれ紫雲英摘み 紫雲英摘み姉やがくれし首飾り 紫雲英摘む背に心地よき日を浴びて 紫雲英田や昔は蜂も唸るほど 今、休耕田に紫雲英の花が咲き実出れています。養蜂に欠かせぬ花で、甘い香りがあります。 ... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 香に薫る簪(かざし)に欲しやリラの花 零れどもリラは忘れず北の春 風そよぐ房も豊けきリラの花 淡色も陽に輝けりリラの花 ライラック北も華やぐ季(とき)の花 甘い香りのする美しい花、ライラックまたはリラとも呼ぶ花が今が盛りと咲いています。北海... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 里帰り留守居頼もし初燕 ちちと鳴く古巣探して初燕 晴れ空に庇掠めて初燕 ほらここも電線一羽初燕 幾千里飛び越え今日も初燕 燕が毎年のように古家にやって来ます。初燕としていろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 超天界便り・・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます しだれ枝に緑彩なす山吹黄 山吹や山が娘の知恵の花 山吹の八重は黄金の花盛り 蓑も無し折りて手渡す濃山吹 たゆとふて風にさざ波濃山吹 今、山吹の花が花盛りです。八重の山吹もあります。この花には、太田道灌と山の娘との逸話が残されています。 ・・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 山苞に貰ひて嬉し多羅木の芽 マヨつけて酒の肴に多羅木の芽 滋養富む山の王者や多羅木の芽 不揃ひも笊に山盛り多羅木の芽 荒山も宝の山と多羅木の芽 山菜の王者、滋養に富むタラキノメ。塩茹でもよし、天婦羅もよしで食べられます。 ・・・・・・・・・... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 白無垢にちょいと口紅花豌豆(えんどう) 可愛くも摘めぬこの花豆の花 蚕豆(そらまめ)や花に円らな二つの眼 角隠し嫁ぐ日はいつ豆の花 捨て畑に蔓枝たくまし豆の花 豆の花蛇の目に鳥も寄り付かず 今、豌豆に蚕豆などいろいろな豆の花が咲き出していま... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 明かきこと地に花韮の星の影 花韮や星空明かきベツレヘム 花韮や白地に空の青染めて 花韮や中に小さな花笑窪(えくぼ) 花韮や摘めば移り香指の先 花韮や風にワルツを舞ひ踊り 今、花韮の花が満開です。西洋では別名キリスト降誕にちなんで「ベツレヘム... 続きをみる
-
俳句は言霊です。季語を通して、人事や自然、動植物を愛で寿ぎます 四月馬鹿世辞はこの世の潤滑油 政治家は結果オーライ四月馬鹿 大言も夢あるはよし四月馬鹿 嘘つくも閻魔は笑顔四月馬鹿 四月馬鹿噂に噂尾ひれ付き 今日はエイプリルフール・四月馬鹿です。いろいろ詠んでみました。 ・・・・・・・・・・・・ 超... 続きをみる