俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 冬木立風にその身は抗はず 影一つ晴れてさやけき冬木立 聳え立つ古家の主冬木立 吹き渡る風蕭々と冬木立 冬木立大樹が落とす幹の影 紅葉の葉も散り、大木は裸木のように枯れた状態になっています。そんな風景を色々詠んでみました。 ・・・・・・・・・... 続きをみる
2023年11月のブログ記事
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます ポインセチア窓辺に一つ欲しき頃 ポインセチア内には可愛星飾り 祝ひ花色こそ優れポインセチア ポインセチア緋色は血染めイエスの血 ポインセチア緋色は好きな赤ワイン クリスマスを前に、花屋の店頭に真っ赤なポインセチアが並ぶようになりました。ポイ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 葉隠れて見上げば白き枇杷の花 枇杷の花盛りの小花誰知らず ほらここに子蜂辿れば枇杷の花 枇杷の花こぼれど花の影も無し 大樹かな大葉隠して枇杷の花 古寺や門前高く枇杷の花 白い小花がかわいい枇杷の花が咲きだしました。少しずつ咲き、12月いっぱ... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 澄み渡る夜空に白き冬の月 明かきこと酔ひも目醒むる冬の月 色冴えて犬も吠えざる冬の月 月冴えり霊光澄んで邪気祓ひ 誰も見ず見れば淋しき冬の月 今日二十七日は冬満月の日です。白く冴えわたる光を放つ冬の月を色々詠んでみました。 ・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や人事、動植物を愛で寿ぎます 泥まみれ日和良ければ蓮根掘り 蓮根掘り泥田も今は機械掘り 暫し待て鍬に手応え蓮根掘り ぬかるめば田舟浮かべて蓮根掘り 折らぬよに手掘りが仕上げ蓮根掘り 11月に入って、お正月に必要な蓮根の掘り出しが始まっています。今は機械掘りが主流に... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 木曽流る天上埋む冬の星 冬昴(すばる)納言は筆で星を愛で 今宵また揺るがぬ星の冬北斗 巨人なす天空高きオリオン座 冴え冴えと深更極む冬の星 冬の夜空は澄み渡ると、他の季節と違って星空がよく見えます。色々詠んでみました。 ・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 空晴れて木漏れ日映ゆる冬紅葉 冬紅葉夕日に映ゆる淡き影 火と燃ゆる色はいろいろ冬紅葉 時は過ぐ一時の華冬紅葉 冬紅葉散り積む色も新しく 今年の紅葉は遅れ気味ですが、いよいよ赤くなってきました。冬の紅葉を色々詠んでみました ・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や人事を寿ぎます。 働きて一病息災感謝の日 祝詞上げ自然に感謝新嘗祭 銀シャリや新米食べて感謝の日 我が妹はやりくり上手感謝の日 家事疲れ今日は外食感謝の日 今日は勤労感謝の日。ふだんの仕事はやめて休息の一日です。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 超天上天界便り・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます お社の花の香薫る菊花展 花薫る色もとりどり菊花展 凛としてどれも美し菊花展 見目もよし小菊連ねて懸崖花 大菊花見よとばかりに背を伸ばし 昨日は地元の神社の菊花展を見に行ってきました。ずらりと並んだ菊は壮観でした。 ・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 雲流る日翳るままに日向ぼこ 風も無し夢か現か日向ぼこ 二人居も暫し語らず日向ぼこ 日向ぼこ座布団折りて高枕 身も火照り眼裏赤き日向ぼこ 冬らしくなってきましたので、暖かい午後は日向ぼこしてうたた寝がよい頃となりました。 ・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風薫る甘き香りの花柊(ひいらぎ) 花柊果つれば長き蕊残し 晴れぬれば色なほ白き花柊 花柊ここは南西裏鬼門 棘の葉の守りは堅し花柊 昨日、庭の柊が咲き始めました。小花ですが、とても甘い香りがします。 ・・・・・・・・・・・・・・ 超天上天界便... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 頬寄せば香り懐かし冬林檎 老いたれば母に薄切り冬林檎 冬林檎風切り走る子等の頬 亜麻色の蜜たっぷりと冬林檎 丸齧り昔懐かし冬林檎 低温で保管されていた林檎が冬林檎として出荷されるようになりました。果実に蜜がいっぱい詰まった冬林檎です。 ・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風吹かば風まで白き大根干し 美脚より太さ第一大根干し 漬け頃や実はしんなりと大根干し 干し大根三日三晩で身はやつれ 日を掛けてじわりと甘き干し大根 冬らしくなって来ましたので、農村地帯に行くと「大根干し」が見られるようになりました。漬物にす... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 穂がすれて白く輝く枯れ芒 芒野は無くも水際の枯れ芒 咲くも華枯るるも華の枯れ芒 身は軽し吹けばさざ波枯れ芒 華添ゆる月が似合ひの枯れ芒 金色の花穂であった芒も、冬になり、白い穂と姿を変えました。そんな枯れ芒を色々詠んでみました。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 芙蓉枯る風吹き散らす花も無し 多き実に花影偲ぶ枯れ芙蓉 天を突く数こそ知らね枯れ芙蓉 枯れ芙蓉晴れなばその実弾け飛び 実も弾けあはれ芙蓉のなれの果て 美しかった芙蓉は枯れて、その実が残り、今や枯れ芙蓉となっています。生け花で用いられたりもし... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風花と思はば思へ冬桜 ぽつぽつと日々に咲き継ぐ冬桜 冬桜風に小枝も震へをり 冬桜咲けど訪(とぶら)ふ人も無し 春遠し時待ちきれず冬桜 今、神社の境内に、北風が吹く中、ちらちらと冬桜が咲き継いでいます。冬の間、少しずつ咲き継いでいきます。 ・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 赤と黄と木の葉栞の面白さ 木の葉散る風のさざめき午後の空 木の葉散る一風北の吹き返し 木の葉散る葉舟流るる昼の川 木の葉散る陽だまり恋し朝の道 昨日は、午後北風の吹き肌寒い一日となりました。そして木の葉が舞い散る風景が見られました。 ・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 天を突く皇帝ダリア冬の園 北三日皇帝ダリア咲き初めり 仰ぎ見る皇帝ダリア冬の空 丈高し北風そよぐ皇帝ダリア 皇帝ダリア冬帝軍旗ここにあり 背が高くて、よく目立つ皇帝ダリアが咲くようになりました。霜が降りるまでの間、咲き続けます。 ・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花八つ手八方拳を突き出だし 花八つ手天狗団扇に風戦ぎ 花八つ手小蜂が突く拳固山(げんこやま) 花八つ手みんなお相子ぐーを出し 花八つ手溢る小花の甘き蜜 神楽舞鳴らす巫女鈴花八つ手 八つ手の花が咲き出しました。白い毬の形をした花で目立ちません... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 初時雨降れど傘さすほども無し 音も無し濡れて淋しき初時雨 初時雨しばし雀も雲隠れ 樋伝ふ音もぽつぽつ初時雨 風も無し寝入り気付かず初時雨 初時雨小寒にひとつ着重ねぬ 昨日は、初時雨となりました。冷たく静かに降ったり止んだする小雨です。いろい... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 冬菊は供花に欠かせぬ時の花 色明かし陽だまり埋む冬の菊 香り立つ切ればたちまち冬の菊 日和好し小花も凛と冬の菊 色褪せず花咲き十日冬の菊 冬菊の季節になりました。小花の菊が多いのですが、寒さの中でも香りだけは一人前によく香ります。 ・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き初めは白無垢の花山茶花(さざんか)は 山茶花や蕊の黄明かき晴れの空 花一片散るも儚し姫椿 姫椿鳥も寄り来て花くぐり 日和好し陽に山茶花の赤らめり 山茶花の花が晩秋の頃から咲き出しています。最初は白の山茶花から咲き出します。姫椿とも言いま... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 冬立ちぬ湯冷め無しとて昼の風呂 冬立てり日差し恋しき朝ぼらけ 冬立つる捲りて数ふ月暦 冬立つる鳥も朝寝の朝ぼらけ 冬立つる木陰の色も淡くなり 今日八日は立冬です。暑い秋に続いて、今年は暖冬になりそうです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 明けぬればすがし名残の秋の風 秋惜しむ冬花一花咲き初めり しとしとと秋の名残の小糠雨 朝夕に日差し恋しき暮の秋 行く秋や夜寒に移る季(とき)を知る 明日は早や立冬です。暖かい日和の続いた秋も、冬らしくなっていくのでしょうか。今日は暮れ行く秋... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 新藁や露濡れそぼつ朝の道 立て掛けて呼ぶに小さき藁の塚 新藁や草履づくりは今昔 新藁を刻み捨て置く田も多し 藁塚は黙し語らぬ人のごと すっかり刈田になってしまった中で、稲架(はざ)がけをするわけでもなく、藁束で作った小さな塚を沢山見かけまし... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 血の色はかくもありなん満天星紅葉 満天星の紅葉の垣は日に映えり 燃え立つる焚火はかくも満天星紅葉 清流を横に満天星紅葉かな 紅葉山入口ここも満天星紅葉 紅葉の紅さよりも、紅いものがありました。満天星躑躅の紅葉で「どうだんもみじ」と言います。... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 目覚めても恋し温もり冬近し 入れし茶も早や温みけり冬近し 冬近し瞬く星も冴え冴えと 冬近し湯冷めするなと妹の声 冬近し木の葉散り初む散歩道 冬近し今日も追ひ焚き二番風呂 立冬まであと四日となりました。今日は「冬近し」で冬の気配を詠んでみまし... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 文化の日辿れば明治開化帝 漫画はも世界の宝文化の日 文化の日今日は無料の博物館 文化の日歴史訪ねて街歩き 文化の日人智も平和ありてこそ 今日三日は文化の日です。文化の日ができた戦後七十八年もの間、文化国家として平和な日々を送ることができまし... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 雨上がり葉上二尺石蕗(つわ)の花 陰に咲く陽だまり恋し石蕗の花 舞ひ来たる石蕗恋し番い蝶 灯を点す路地裏明かき石蕗の花 色添ゆる冬のさきがけ石蕗の花 菊ならね反りし花弁石蕗の花 立冬まではもう少しありますが、冬さきがけの花、石蕗(つわぶき)... 続きをみる
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 実南天日照り輝く珊瑚玉 古家はいづこも角に実南天 新所帯子も多かれと白南天 刺身具(つま)小葉に色添ふ実南天 昔はも厠横には実南天 鬼門に植えられることの多い南天の実がすっかり色づきました。冬になると鳥の餌になってしまいますので早速詠んでみ... 続きをみる