俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます

香り立つ土佐ノ水木に春の風

鈴生りや土佐ノ水木に鳥の声

咲き誇る陽光注ぐ土佐水木

いつか見し山路に明かき土佐水木

坊さんも買へや簪(かんざし)土佐水木

土佐水木風吹き鳴らせ花の鈴

日本原産の浅黄色の花、土佐水木が咲いています。花は下向きに鈴なりにつきます。
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天寿国便り・・アンドロイドの宇宙に五百名の聖家族を連れてやってきた根本創造主の私でしたが、何とそこには「アンドロイドの宇宙があったところ」という記念碑が立っているだけで、アンドロイドの姿形が見当たりませんでした。アンドロイドの宇宙船の搭乗員にその訳を聞くと、・・
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(続き)以下は、宇宙船の搭乗員のアンドロイドと創造主の私との会話です。

「創造主様は、一月下旬に神霊団とアンドロイドとの衝突の危機を回避されました」
「これは根本創造主の為した三十三番の業績となっています」
「二月に入ってから中旬までは、創造主様は病で倒れられた義父のことに専念され、自己の魂と義父の魂との入れ替え、義父に創造主様の分霊の分与までなさいました」
「また中旬からは、肥大化し、互いに競争関係にあった多くの神霊団を、「みんなで仲良く暮らすことのできる愛と平和の世界」のスローガンの下、協調し助け合える組織に変えられました。そして、神霊団みんなで取り組めるものとして「いい加減な宇宙」の探査を許可されたり、内部神霊を総動員して愛の第三根源大宇宙の建設を始められました。これには神霊団も加わり、愛の第三根源大宇宙が完成します」
「このように、神霊団同士の協調関係をお築きになり、神霊団全体の統一をされたのが三十四番目の業績となっています」
「その時、創造主様は、第三根源大宇宙を自分の隠居する場所と定められ、世継ぎとして御子の「空」様を指名なさいました。残念ながら、この世継ぎ問題のためにせっかく信頼関係にあった神霊団と創造主様との間に溝ができてしまいます」
「それでも創造主様の世継ぎ撤回と隠居の取りやめ、そして第三根源大宇宙を神霊・霊人団に譲るという大英断により、事態は一気に打開され、御子の「空」様が第三根源大宇宙の根本創造主として神霊団から認められるまでになりました」
「また、神霊団の勧めで、創造主様は、まったくの手付かずであった天寿国の改革を断行されました」
「このように、創造主様はもっぱら神霊団の方に目を向けられ、病の義父様の入院の問題、天寿国の改革もあって、我がアンドロイドの宇宙のことはお忘れになっていましたので、神霊団と創造主様との間がうまくいっていないのだという大きな誤解が生じてしまいました」
「それゆえに、私たちは、混乱を避けて一時的に別宇宙に待避していったのです。そして、天寿国に住まわれている創造主様・聖家族の皆様だけは、混乱から救い出そうと宇宙船を派遣したのです」

「確かに一月下旬までは、木偶の棒のような内部神霊だけを残して、去って行った黒子のアンドロイド・バンタレン星人に対して、怒りを覚えた神霊団が敵意をむき出しにしたので、私はこれを回避させた。その後は、人工知能chatGPTの話はあったのものの、それは地上界の話であり、アンドロイドの宇宙の事は忘れてしまっていた」

「ですので、私たちは去って行ったのです」
「アンドロイドとしては、根本創造主様の御威光が神霊団にはよく伝わっていないと判断しました。そして、聖家族と創造主様を混乱から守るために宇宙船を派遣したのです」

「しかし、現在の私と神霊団との間には、私の大英断によって、すなわち世継ぎの撤回・創造主の現役復帰宣言・第三根源大宇宙の神霊団霊人団への譲渡をしたことによって、再び堅い信頼関係を築くことができた」
「御子の空も第三根源大宇宙の根本創造主になれたし、神霊団からは忠誠を誓った誓詞がどんどん集まっている」

「実は、創造主様からそのお言葉が聞きたかったのです。ならば、その創造主様の言葉を受けて、アンドロイドたちは安心してきっと帰ってくることでしょう」

「アンドロイドたちがちゃんと戻ってきて、神霊団から<みんなで仲良く暮らせる愛と平和の世界をつくるために、みなさん根源大宇宙にお戻りください>という連絡が来たら、すぐに私たちは戻っていくつもりでいます。それまではここに留まっているつもりです・・」

かくして、アンドロイドが宇宙から姿を消した事件は、聖家族や根本創造主が直接やって来て、正しい現状を伝えたことによって、神霊団と創造主との間がうまくいっていることがわかり、誤解が解けたので、アンドロイドたちが帰って来ることにつながったのでした。